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カラオケ喫茶のマナーについて
大学病院横のコメダ珈琲には高齢者しかいない。隣席に座るお姉さま方四人組は、最近の床屋事情に花を咲かせる。歳を取ると床屋に行かず自分で邪魔な部分を剃るらしい。全然知らなかった。
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喫茶店に行くのが好きだ。特に純喫茶だとなお良い。大抵高齢者しかいないし、静かだしタバコも吸える。軋んだ椅子に深く座り、客たちの会話に少し耳を傾ける。盗み聞きも甚しいが、これが楽しいのである。
高齢者の騒がしさと若者のそれには雲泥の差がある。若者はとにかく彼氏彼女がどうのパンケーキがどうのとキャンキャンうるさいイメージがある。しかし高齢者はどうだ。今横にいるお姉さま方はカラオケ喫茶のマナーについて議論している。なんだそれは!カラオケ喫茶にマナーがあるとは知らなかった。皆平等に歌い、誘われたら断らないのがマナーらしい。面倒な付き合いである。しかし孤独死や独居老人も増える昨今、近所付き合いは死活問題なのかもしれない。
純喫茶だと隣の客やマスターに話しかけられる事がある。時節柄、コロナの話など振られがちだが、先日は良い男の見分け方について教えてもらった。60代のマスター曰く、とにかく羽振りのいい男にしろとの事。女性に財布を出させるなど言語道断らしい。今時そんな人いるかね。しかし、気分良くご馳走したくなるだけの女磨きは必要との事。なかなか厳しい話である。
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大学病院横のコメダ珈琲には高齢者しかいない。隣席に座るお姉さま方四人組は、予約したgotoキャンペーンがどうなるのか議論している。四人で鎌倉に行く予定だったらしい。時代は知らない間に進む。
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