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【新メンバー】脳性麻痺の精神保健福祉士ママ!けーってどんな人?!

今回は、ウィルチェアファミリーの新メンバーで、脳性麻痺の車椅子ママけーさんに、自己紹介やウィルチェアファミリーに入ったきっかけ、これから活動したいことなどを伺いました。


1 車椅子を使いながらの学生生活、社会人生活:

 超未熟児出生で脳性麻痺による四肢体幹機能障害があり、小学生の頃から車椅子を併用していたそうです。
 脳性麻痺は、脳に何らかの損傷があった影響で運動機能に障害が出るもので、けーさんの場合、出生時に脳に酸素が上手く行かず障害が残ってしまったとのことでした。症状としては、歩行困難と筋肉のこわばりがあるそうです。家の中など、短時間であれば歩くことができますが、長時間の歩行や手すり無しでの階段昇降は困難という状態です。


 学生時代は普通学校に通学し、小学生の頃からピアノを習い、中学生の頃は吹奏楽部でクラリネットを演奏していたそうです。

 2023年にお子さんを出産されるまでは、精神保健福祉士の資格を生かした仕事に従事されており、暇が嫌いで毎日多くのタスクをこなすワーカーホリックだったそうです。

現在は、1歳になる娘さんの育児をされており、車椅子ユーザの育児の大変さや不安などを聞かせていただきました。


● 家の中の動線確保が大変

➢ 車椅子が通れるスペースを確保するため、床にものが置けない。

➢ おもちゃが散らかっていると、タイヤで踏んでしまい壊してしまうことがある。(掃除や片付けが習慣化されるので良い面もある)

● 子どもの成長に追いつけない

➢ 今は抱っこ紐で移動できるが、成長したら載せられない。

➢ 散歩中に、急に走り出すと追いつけない。ハーネスとかを着けたい(笑)

● 子どもとの外出が難しい

➢ 電車や徒歩だと移動できる範囲が限られるため、子どもを連れていけない。

➢ 車は改造せずに乗れますが、自信がなく現在は運転していない。

● 仕事復帰に不安がある

➢ 育休明けの仕事復帰が順調にできるか。

➢ 育児と仕事の両立ができるか。


2 ウィルチェアファミリーに入ったきっかけ:

 車椅子ユーザーの出産、育児情報を調べるなかで、X(旧Twitter)でのりちゃんを知り、ウィルチェアファミリーの活動に興味を持ったとのことでした。そのような中で、脳性麻痺者の育児に関する情報が非常に少なく苦労したため、数少ない経験者として伝えられることがあるのではないかと思ったのがきっかけだったそうです。


3 脳性麻痺当事者として、いろいろな情報を提供したい:


 ウィルチェアファミリーでの活動を通じて、同じ境遇の人と繋がり、情報交換や互助活動をしていきたいと語るけーさん。自身の経験をもとに、脳性麻痺当事者としての出産・育児情報を提供することで、社会のバリアフリー化に貢献したいと考えているとのことでした。


4 まとめ

 今回は、けーさんと同じ時期にウィルチェアファミリー加わった新メンバーのにーべがインタビューをさせて頂きました。余談ですが、けーさんは小学生の頃から、車椅子を利用されていたので、近所のターミナル駅になかなかエレーベーターが設置されなかった苦労や、ここ数年でのバリアフリーの普及や社会の理解度が進んでいることなどをよくご存知でした。精神保健福祉士のお仕事もされているので、ウィルチェアファミリーの活動でも色々と相談に乗って頂ければと期待しております。けーさんを、みなさまよろしくお願いいたします。


ウィルチェアファミリーはみなさまのサポートにより活動しています。
活動継続のためにサポートをよろしくお願いいたします。


この記事を書いた人:

にーべ



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