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主導権は事業主が握るべき -知らないうちに逃すコントロール権-

築き上げてきた大切な事業が知らず知らずのうちに自分がコントロールできない状態になっていく…。今までメリットに思えていたものが見方を変えることでリスクに一変することがあります。

「主よ、私に与えたまえ。帰るべきことを変える勇気を、変えられないことを受け入れる心の平和を、そしてこれら二つを見分ける賢さを。」

私がとても好きな本の一つ「7つの習慣」の中に出てくる言葉です。

これは影響の輪と関心の輪という話にでてくる文章なのですが、同章では以下のようにも述べています。

「直接的にコンロールできる問題、間接的にコントロールできる問題、コントロールできない問題がある。コンロールできる問題であれば、自分の習慣を変える。影響を及ぼす方法を変える。コントロールできない問題ならば、自分の態度を変える。解決策はすべて、自分の影響の輪の中にあるのだ。」

7つの習慣

私はこれを常に自責として考え、自分がコントロールすべきところに自らのリソースを割くべきであるというように解釈しています。

つまり、自分が影響を及ぼすことのできる行動や思考にリソースを割いている限り、物事の主導権は常に自分にあり、外的要因に左右されることはないのではないでしょうか。

これを会社に置き換えると
「会社自らがコントロールできることにリソースを割き、物事の主導権は常に会社が持ち、外的要因に左右されないようにする」となります。

つまり、コントロールできることを手放さず、自ら判断できるノウハウを身につけることによって基礎が固まった強い組織になっていくのではないかと思うわけです。

知らず知らずのうちになくなる主導権

そんなコントロールできることを手放す会社なんてないと思う方もいらっしゃるかと思います。
おっしゃる通り、好き好んで手放す方はいらっしゃらないかと思います。

ただ恐ろしいのは知らず知らずのうちにコントロール権がなくなっていっている場合です。そしてそれは至る所で見られます。

例えば飲食店経営をしている企業がよく利用するぐるなびや食べログはどうでしょうか。
お店からすると強力なプラットフォームで集客の手伝いをしてくれたり、予約の手伝いをしてくれたりする優れたサービスを提供してくれます。

たくさんの方の役に立っている素晴らしいサービスであることに間違いはありませんが、お店からすると売上の助けになる一方で、集客のノウハウはたまりません。

その状態に頼りすぎると、プラットフォームでの集客が難しくなった場合一撃でお店が傾くなどといった状況に陥ることも起こり得ます。またプラットフォーム側の運営が厳しくなり、利用手数料が上がるなどの状況が起きると確定で利益が上昇した手数料分だけ減るということも起き得ます。

また会社で売り上げが伸びた理由が人的リソースに寄ることも同じ状況で、知らず知らずのうちにコントロール権を手放していたということになりかねません。ある人しかしらない営業手法、デザイン、レシピ、接客など…。人的リソースに寄りすぎると事故や病気、退職など思わぬ離脱があった場合のカバーが厳しくなります。

コンサルタントなどに会社の方針や戦略を丸投げすることも同じことがいえるでしょう。そのコンサルタントだから思いついたことなども多々あるでしょう。その方法がうまくいかなくなったとき成功方法に再現性がないと窮地に陥ります。

主導権を失わないためには再現性が必要

それではどのようにすればコントロールできることを失わずに済むのでしょうか。私は再現性が重要であると思っています。組織に再現性があるノウハウを貯めることです。

組織自体に再現性があるノウハウが溜まればマイナスの外的要因が起こってしまったときにも組織で立ち向かい対処することができます。

「再現性のあるノウハウとはなんだ」という話になると思うのですが、私はマーケティングがその解決策になると考えています。

なぜなら再現性とは一定の成果を誰がやってもだすことができるだけでなく、大外しをしない、目安をつけられることが大切だからです。そしてマーケティングは勘や経験により思いつきで実行するものではありません。マーケティング戦略で仮説を立て実行検証することで再現性のある成功確立をグンと引き上げることができます。

金脈を見つけたいのに適当に掘り続けることを想像していただきたいのですが、何もない地面を当てもなく掘り続けるのは精神的にくるものがあるかと思います…。ここのあたりにあるんだと一定の目安を立てることで、信じて進むことができます。

その分目安をつける側には責任がついて回ります。自分がつけた目安に金脈がなかったときに仲間に動いてもらった時間と労力はどうなるのか。考えたらキリがありません。だから頭を振り絞って考えるべきなんだと思います。ただがむしゃらに考えるのではなく、あくまで再現性にこだわる。それが結果も過程も全て組織の未来につながるからです。

マーケティングに限った話ではありませんが、日々絶え間ない決断の連続をされている経営層の方々と一緒に汗をかける存在が再現性あるノウハウを浸透させていくにあたって重要であると思います。

ただそれには自分がいないと何もできない=契約が途切れないという利益優先の誘惑に負けずクライアントのために全てかけられる会社であるかという相反する利害に勝つ必要があります。

私はそんなに強い人間ではありませんが、クライアントの成功が最優先であると思っています。それが回り回って1番の利益になると考えているからです。

まとめ

主導権を手放してはいけない、自社でコントロールできる要素が減ると社会の変化に対応する力が弱るため

コントロール可能な状態で成果を上げるには再現性が重要。そのためにマーケティングは有効な手段の1つになり得る。

再現性をビジネスとして求めると、個人の利益と相反する部分が出る可能性がある。それでもクライアントのために全てを出し切ってくれる存在の発見が大切。

最後に

貴重なお時間いただきありがとうございます。私自身まだまだ影響の輪の範囲にリソースを割き切れているとはいえず、日々勉強させていただいている最中です。そのような中でも私にお役に立てることがございましたら下記サイトのフォームよりご連絡ください。無料での事業相談など行なっております。

WHAT CEO 山本

【WEBサイト
https://whatmarketing18.com/

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