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映画れびゅー『天外者』

本日は2020年12月11日に日本公開の映画、「天外者」という三浦春馬さん主演の映画を紹介していきたいと思います。題名の「てんがらもん」とは、鹿児島の方言で「すごい才能の持ち主」を意味する言葉だそうです。私もいつかそう呼ばれる日が来るのを願うばかりです、、、。笑

〜こんな人にオススメ〜

三浦春馬さんの作品に心打たれたことがある人。
・江戸末期の時代作品が好きな人。
生きるとは何かについて考えたい人。
信念を持って人生を歩みたい人。
・これから日本の歴史を学んでみたい人。

〜あらすじ〜

史実を軸にしたオリジナルストーリーとなっており、三浦春馬さん演じる五代友厚を主人公に幕末の青春群像劇を描く物語。江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける。五代才助(後の友厚)と三浦翔平さん演じる坂本龍馬。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か、、、。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。 そんな折、遊女のはると出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬岩崎弥太郎伊藤博文らと志を共にするのであった、、、。

〜感想〜

この映画は、五代という男の生き様に感情移入しやすく創られていると感じました。恥ずかしい話、映画を見るまで、私は五代友厚という人物についてあまり知りませんでした。それほど無知な私でも、ある程度は歴史の流れを理解しつつ、視聴することができたので、誰でも観れる作品だと思います。

三浦春馬。これが私の作品を見た動機でした。最後の作品の一つということもあり、観なければという感情が芽生え、観てきました。勿論、亡くなったことで映画の価値を判断するのは違うという意見もあるかもしれませんが、一度観てから判断してほしいです。私は彼の演技に心打たれました。喜怒哀楽を違和感なく表現し、五代という人物になり、時代の激動を駆け抜ける姿は、何かをすり減らして演技しているようにも感じました。冒頭からすぐの遊女が橋から自殺を図ろうとする場面での、「命を無駄にしては駄目だ。」という五代の台詞にやるせない思いも抱きました。

他の共演者の方々も素晴らしい演技でした。三浦翔平三浦春馬の船から朝日を眺めるシーンは、時代の先駆者ならではの希望や夢を二人の表情から汲み取ることができました。西川貴教森永悠希の演技も素晴らしく、男四人の熱い友情も映画の見所だと思います。

天外者2

話の内容に関しては、男女差別夢を持てない時代開国武士の終わり、という江戸末期ならではの時代背景を痛いほど感じました。特に女性の立場はかなり低く、生きるためには身体を売るしかないというのは、心苦しいものがありました。現在にも、少なからずその文化は残っていますが、、、。

時代の変動というのは不安が付き物であり、変化を嫌う人は大勢います。特に、その中で、先駆者になる人は世の中にも認められるのは難しいです。現在、二十一世紀もコロナの影響で、新たな生活様式が求められています。時代は違えど、慣習を変えることが如何に難しく、批判的になるか、我々にも理解はできます。そんな困難な状況の中、日本という国を変えた男達の生き様、女達の葛藤を多くの人に観ていただければと思います。

三浦春馬さんの素晴らしい演技に拍手を送りたいと思います。

※今回の感想はかなり個人的な意見が多くなってしまいました。それでも、この映画は素晴らしい作品であると思うので、多くの人の目に触れられることを願います。

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