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惹きつけられた現文


高2の時の現代文学の教科書。

多分寒い時期。現文の授業はなんかつまらない。
ちゃんと授業聞けよって話ですね。
今の物語面白くないなーと思いながらぱらぱらと教科書をめくる。

教科書って巻末附録がついていませんか?
そこら辺を読もうと後ろまで見ていると面白そうな物語発見。


デューク

江國香織さんですね。
読んでみて最初の感想は、こんなお洒落なお話が教科書に載るんだ。うわぁすごい…。
興奮したすごい!じゃなくてじんわり感動して心からすごいと思いました。センスあるやん?みたいな。


物語は寒い時期。教室も寒くてますます引き込まれました。
女の子は私と同じ年代でどんなに悲しくても辛くてもどうにかなりそうでも毎日がある廻という仄暗さ。
悲しい事があったのに笑えてしまってそれが悲しくてまた塞いでしまう。
こんな事があるのという奇跡。
まだまだ未熟な年代だった私には刺さりました。今も未熟ですが。
なんなら授業中に夢中になってしっかり泣きました。
短編でとても読みやすくて今もその教科書は大切に持っています。
それからすぐに文庫を買いました。

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