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僕が衝撃を受けたアーティストシリーズ第二弾。

世界で最も過小評価されているアーティスト。
Devin Townsend。メタル好きならなんとなく名前は聞いた事があるけどって認識の人多くないですか?
ギリ風貌くらいは見たことあるみたいな。

何を隠そう僕もその一人でした。

凄い人なんだろうけど、聞いた事がない。
アルバムもCD屋さんで見るけど、買うほどでないみたいな。

でも僕はマジであの時の僕に言いたい。もっと早く気がついていれば、お前は人生が変わっていたぞってw
それくらい僕は衝撃を受けました。

ああ、天才ってどの世界にもいるんだなってw


僕が尊敬してやまないデヴィン・タウンゼンドです!!

彼は天才というかどちらかと言えば奇才と呼ぶべきだろうか?ジャンルで言えばメタルミュージシャンなんだけど、ただのメタルミュージシャンではない。
かと言って何かと表現しろと言われても、言葉に困ってしまう。

言ってしまえば彼がジャンルだと言ってもいい。
メタルの中のデヴィン・タウンゼンドというジャンル。
もはや彼はブランドである。それくらい飛び抜けてしまっている。

メタリックであったり、ラウドであったり、プログレであったり、アンビエントであったり、ポップであったり、もう掴みどころが無さ過ぎて、捕まえたと思ったらするっと手の中をすり抜けて落ちてしまう。そんな感じ。

全体的に多重録音を主として、ギターやストリングス。そして圧倒的な歌唱力を活かしたコーラスワーク。奇妙なサンプリング音に空間系エフェクターをこれでもかとかけて、宇宙空間を只管浮遊し続ける。そんな音だと想像してみて欲しい。

これだけでもう理由がわからなくなるでしょw
僕も一口でこの人の音楽を説明出来ないんです。
そしてそんな異常な程に重ねられた音を、ほぼ彼が演奏するらしいのだ(間違ってたらすみません)。
自宅のレコーディングスタジオでせっせと音楽を作成する。下手すればスタジオミュージシャンやっているだけでも一生暮らしていける程の才能を持っているが、彼はやはりライブが好きなのだろう。曲を生み出す数が凄まじい。



僕が初めて彼を知った映像。とてもいい景色のバルコニーでアルバムOcean Machineを全曲通しでプレイするというファンならば嬉しい映像です。

美しい景色とさんさんに降り注ぐ太陽の光の元、彼は終始ご機嫌な様子。メタルというよりはオルタナ色が非常に強い印象ですが、彼は元々スティーヴ・ヴァイバンドでボーカル&ギターを務めた事がある程の実力者でした。

デヴィン・タウンゼンド名義での活動はソロであり、元々はストライピングヤングラッドというメタルバンドのフロントマンとして活動していて、現在に比べるとかなりヘヴィーな音を追求しておりました。

現在ではスッキリとしたスキンヘッドスタイルでしたが、当時は何故か落武者の様な風貌であり、三枚目キャラが強くかなりキャラが濃い人物でした。


終始激しくも喉を痛めそうな程のシャウトで構成されたアルバムで、やみくもに突っ走る様な荒削りさが目立つ。
現在のインテリジェンスさは少なく、飽くまで突っ走るスラッシュメタルライクな音で、そっち方面のサウンドが好みであれば刺さるアルバムですね!

ただやはり現在のデヴィン・タウンゼンド名義での活動の方が僕的には好みで、ミドルテンポを意識しながらも時にアバンギャルドに浮遊する独特なアプローチには終始驚かされるばかりです。


エ、エガちゃん!?

アルバムInfinityを聴いた時の衝撃は今でも忘れられない体験です。ここまで完成度が高く、エキサイティングなアルバムはそうそう見つかりません。名曲クリスティーンは長州力さんで言うならば「聴いてみな飛ぶぞ!?」状態ですwイントロ曲のアバンギャルドな多重録音の音の壁が立ちはだかり、徐々にフェードアウトしたかと思うと、ドラムのスネアのダンっという合図と共に一気にスパークします!!

このアルバムは非常に複雑なギターのチューニングを施しており、変則的なリフで構成されているのにも関わらず、曲を聴くとそういう風には一切聴こえない。シンプルで複雑な事をサラッとこなしてしまうのは中々できません。
というかどうやったらそんなチューニングを思いつくのか?理解が出来ませんでした。

そしてデヴィンの声ですらもはや楽器となり、何重にも重ねられたコーラスワークが音の厚みを何重にも重なって、声だけでウォール・オブ・サウンドを成し遂げてしまう程の歌唱力の高さ。まさに名前の通り音の壁です。

それを彼の力のみで作曲レコーディングしてしまうのだから、尋常ではない才能の持ち主なんです。


アルバムinfinityに比べてからよりマイルドになった本作。Ocean Machineはアバンギャルドさは増しているものの、ポップなバラード曲であるLifeのお陰でかなり聴きやすい部類のアルバムになっていています。

日本人の耳にすんなりと入ってくる。優しい音はまるで春風の様に穏やかで、爽やかなナンバーです。
勿論ウォール・オブ・サウンドは健在です。


デヴィンを知らない人に、まずオススメしたい一曲です。マジでいい曲なので聴いてみてください!


従来のサウンドをよりプログレ色に深めた作品。
ピンク・フロイド後期辺り(デヴィッド・ギルモアがイニシアティブを取っていた時期)や中期あたりのマイク・オールドフィールドら辺のサウンドに、モダンテイストを施したサウンドで。現在でいうところのVOLAら辺が刺さる人にはオススメ出来ます。

ポップなアプローチは減退しましたが、今まで以上にウォール・オブ・サウンドを体験でき、音の厚みが半端ないです。良質なステレオを持っている方は是非大きな音で楽しんで貰いたいです。


サクッとオススメアルバムを紹介しましたが、彼のリリースしたアルバム数が非常に多く、それに加えてデヴィン・タウンゼンドプロジェクトでの活動を加えると凄まじい数ですw

マジでどれから入ればいいのかわからない人の為に紹介した三枚は取り敢えず聴いておけってレベルのものですので参考にどうぞ…。


因みにこちらはスティーヴ・ヴァイバンドの頃のアルバム
セックスアンドレリジョンです。これもまた名盤中の名盤で。メインのスティーヴよりも目立ってしまう程の存在感ですw名曲揃いですのでこちらもどうぞ!


この頃はモヒカンスタイルですね!何処となくフィル・アンセルモ感がありますwしかしスティーヴ・ヴァイ格好いい!!

ひょうきんなのか、真面目なのか、天才なのか、荒削りなのか。マジで掴みどころが無いように見えて。只管ナイスガイでひょうひょうとした人なんです。
人懐っこそうな笑顔と、飽くまでも三枚目に徹する面白いおじさんなキャラも僕は好きですw

そしてガチガチのメタルとは違うかもしれませんが、メタルばかり聴いていて飽きてしまった方にはオススメ出来ます。
彼は重度の鬱病を経験し、その影響で脱毛してしまい、どん底の中から立ち上がったという、深いストーリーがあるなど、彼の雑学的なものも追ってみると面白いかもしれません。

聴けば聴くほど魅力を知ることが出来る数少ないミュージシャンなので僕の記事で気になった方は、是非聴いて見てくださいね!

それではまた🎸🎸🎸🎸🎸🎸



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