新幹線の車窓から
2年ぶりに新幹線に乗った。コロナ禍で旅行から遠ざかり、あんなに乗っていた新幹線とも飛行機とも疎遠になっていた。
ひとりで乗るときの相棒は、ペットボトル。撮る相手がいないので、被写体も必然的にペットボトルになる。喉も潤してくれるし、温かいし、最高だな。
新幹線を降りて、在来線の特急に乗り換える。切符売り場のお兄さんから「目的地、超寒いっすよ」とアドバイスをもらう。隣にはペットボトルしかいなかったので、人との会話が嬉しい。
しばらく進むと、景色がだんだん緑になっていく。
用事が終わり、帰路につく。在来線の特急に乗り、夕方発の新幹線に乗りこむ。
あっ。
窓から富士山が見えた。
日没の時間と重なり、夕日が当たってとても綺麗。
車窓からの景色って、1分1秒で違うから好き。その場所場所で生活をしている人がいて、それを感じられるところも。特等席からみんなの生活・人生を垣間見させてもらっているような気持ちになる。
地面を歩いていたんじゃ見れない景色、撮れない景色。
そうだ、新幹線からの景色も旅の楽しみのひとつだったな。コロナ禍で忘れていた旅好きの自分を取り戻したような感覚になった。
今回の移動は、亡くなったおばあちゃんの葬儀のためだった。自分を取り戻す機会をくれてありがとう、おばあちゃん。
旅、また行きたいな。
サポートいただけたら、とってもうれしいです。が、無理のない範囲で。