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「野生のスパイスカレー教室」中級編参加レポ 

こんにちは、西片あさひです。
普段はサラリーマンをしていますが、ライターをしています。そんな私、実はある趣味を持っています。
「スパイスカレー」に目がないんです。
休日になると、食べ歩いたり、最近は自分で作ったりするくらい、無類のスパイスカレー好きなんです

そんな私が、先日参加したのが「野生のスパイスカレー教室」。
主催は、小川町にあるスパイスカレー店「強い女」、シェアキッチン「薪をくべる」の二つのオーナーを勤める代々木原シゲルさん。
※薪をくべる→築90年の空き家をリノベーションしたシェアキッチン。
    スパイスカレー作りの講座など様々なイベントの他に、火〜金  
    7:00〜日替わり早朝カフェを実施。
    ちなみに、「薪をくべる」の名前の由来は「エネルギーが交わる場
    所となるよう」とのこと。

今回は中級編。初級編の時と同様に、講師兼参加者としてワナ猟師の西田さんを迎えて開催されました。※初級編については後日掲載します。
なんと言っても今回の教室の特徴は河原でカレーを作ったということ。
キャンプ気分で楽しくカレーを作りました。

◯当日は、大体こんな流れで教室が開催されました。

ワナ猟師西田さんの講義

ワナ猟師になった経緯やワナ猟のやり方など聞きました。
普段は、小川町近隣のイノシシや鹿を仕留めているのだそう。

西田さんがワナ猟師になったのは今から6年ほど前。
きっかけはとてもユニーク。
東京で10年ほどサラリーマンをしていた西田さん。
元々、実家が農家ではないものの、大学時代に農学部にいたこともあり、   
農業をしてみたいという気持ちを持っていたのだそう。
そんな時に、参加したのが埼玉県小川町で「農ある暮らし講座」という就農支援の講座。
その場で地元の農家さんに小川町が鳥獣被害で苦しんでいることを聞き、「じゃあ、私が猟師になりますよ」と言ったのがきっかけらしいです。

講義が終わった後、「繁忙期はいつなのか」、「ジビエ肉の流通が少ない理由は」など思い思いの質問をぶつける参加者。
そんな質問に対して、穏やかな口調で一つ一つに答える西田さんの姿が印象的でした。近いうちに鹿肉の解体イベントも開催するらしいので、そちらも参加してみたいですね。

夜なべして作ったという鹿革のかぶり物をかぶった西田さんと話を聞く参加者

スパイスカレー作り

いよいよやってきました。
2つのグループに分かれて、2種類のスパイスカレーを作りました。
私が担当したのは茄子のカレー。
材料はこちらを使用しました。
※分量は特に決まったレシピがないので、参加者のフィーリングとシゲルさんからの都度のアドバイスで決めました。
・トマト缶
・たまねぎ
・ニンニク
・しょうが
・茄子
・青唐辛子
・鹿肉(西田さんが提供してくれたもの)
・ココナッツミルク缶 

今回は、初級編からの参加者(筆者もそうです)が多いということもあり、シゲルさんからの具体的なレクチャーはなし。
「初級編で伝えた内容を思い出してやってみて」とにっこりと厳しい笑顔。
私も含めて案の定うろ覚えになっている作り方苦笑
参加者同士で話し合いながら、カレーを作ってみました。

テーブルに並んだフライパン。
真ん中にはトマト缶とココナッツミルク缶が。

①テンパリング

一般的なスパイスカレーの手順として、まず取りかかるのは「食材のカットですが、今回は事前に食材がカットされた食材が用意されていたので、その手順は省略。
なので、まず「テンパリング」という作業を行いました。
ちなみに、テンパリングとは「スパイスを油で炒めて、油にスパイスの香りを移す」調理法のこと。

スパイスを投入して、油で炒めてテンパリング(香りづけ)

今回は、ベイリーフ、マスタードシード、コリアンダーシード、クミンシードの4種類を使用。スパイスの色が若干変わるまでテンパリングをします。
パチパチとした音とともに立ちこめてくるスパイスの香り。
もうこれだけで気分が上がります。

②タマネギとニンニクとショウガ、青唐辛子を入れて炒める

本来はこの手順で、めちゃくちゃ時間がかかるのですが、今回はシゲルさんがタマネギを事前に炒めてくれていたので、大幅に時間が短縮できました。ありがたや!

タマネギも投入して、じゃんじゃん炒めます

③トマトを入れて炒める

トマトをここでフライパンに投入。
ここで特に気をつけたのは「焦げ」。
今回はフレッシュなカレーを作りたかったので、水を入れて食材が焦げないように気をつけながら木べらを回り続けました。

参加者で交代して炒めます

④その後は。

茄子を入れて炒めながら塩で味を整えて、完成。
多少、汁気が多いもの、辛みが強めのパンチがあるカレーができました。

もう一つのグループが作ったカレーも完成。
こちらはココナッツを使ったクリーミーなカレー。
どちらも食欲がそそられました。

⑤たくさんの付け合わせも登場

シゲルさんや「薪をくべる」の店長ひとみさんを中心に次々と付け合わせがお出ましに。
ゴーヤの塩ずりしたもの、鹿肉を使ったコンフィ、ツユムラサキのあえもの、コリンキーのレモン漬け など普段食べないようなものばかりでワクワクでした。

西田さんが提供した鹿肉をつかったコンフィ(低温調理した油煮)
ツユムラサキとマスタードシードを使った付け合わせを作るシゲルさん。

⑥盛り付け

2種類のカレーと付け合わせ、竹炭を使ったジーラライス(クミンごはん)そして鹿肉のコンフィを盛り付けて完成。
ちなみに、鹿肉のコンフィは西田さんが狩った鹿肉をスパイスと一緒に70~80度の油で2時間半煮込んだもの。
メニューも、ほぼ全てが珍しすぎて情報の大洪水でした笑

参加者が思い思いに盛り付け
筆者の盛った皿はこちら。

⑦実食

とにかく、「おいしい」の一言。
本当は、「○○のスパイスが利いてる」とくわしく書きたかったのですが、そんなことも忘れるほど主催者や参加者の方々とわいわい楽しくいただきました。
にしても、外で食べるカレーって何でこんなにおいしいんでしょうかね?


豪快な魚釣り

時間も少々あったので、そばの川で魚釣り。
釣り竿はないので、釣り糸を近くの木の枝にくくりつけて魚釣り。
餌は先ほど触れた鹿肉のコンフィ。
とにかく野性味溢れた豪快な魚釣りでした笑

ちなみに、釣れたのはオイカワ2匹。
すぐに裁いて、さっそく焼き魚に。
小さいながらも、ほろほろで満足な味でした。

鹿肉のコンフィで釣った2匹のオイカワ
シゲルさんの指導のもとオイカワを裁く参加者
このあと、おいしくいただきました

参加してみた感想

とにかく楽しかったです!
初級編と違って、決まったレシピがなく、しかも屋外でのカレー作り。
最後までてんてこ舞いでしたが、大自然の中、主催者のシゲルさん、ひとみさん、参加者のみんなと楽しくカレーを作れました。

そして、カレーのみならず、付け合わせもスパイスを使っていたのが印象的でした。
教室の開始前にシゲルさんが「スパイスの力を知ってほしい」と言っていましたが、家でもカレーだけじゃなくて色々な料理にスパイスを使ってみたくなりましたね。



◯イベント名 「野生のスパイスカレー教室」中級編
◯主催 薪をくべる
◯場所 埼玉県比企郡小川町の川原
◯日程 8月21日(日)9時30分から15時00分
◯参加者数 10人



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