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#016-仕事が忙しい時

今年の6月は過去最高に多忙でした。
まだ1日残していますが、なんとか乗り切ることが出来そうです。

農業の繁忙期

農業は繁忙期と閑散期の差がかなり大きい仕事です。
稲作の場合は田植え稲刈りの時期に仕事が集中します。

夏野菜の場合は毎年6〜8月に、収穫・出荷・販売業務生育管理・病害虫防除などを並行して行うため、作業量がピークを迎えます。

加えて今年は家族の病気や自身の怪我など不測の事態も重なってしまい、過去最高に多忙な月となりました。

繁忙時の脳と心の状態

やることが多かったり疲労が溜まったりして余裕が無くなると、集中力も切れてミスも多くなります。
先日ギックリ腰になったのも、普段使っている腰のサポーターを着け忘れていた時でした。

脳の処理に負荷が掛かっている時には、認知能力自制能力そのものが顕著に落ちるようです。(端的に言うと普段より馬鹿になってしまうということです)

また具体的な作業で忙しい場合だけでなく、未来のことやお金のことなど心配事・不安を抱えている状態でも、認知能力が下がるというから不思議です。

“欠乏”という概念

上記のような状態は欠乏という概念を基に理解すると分かりやすいように感じます。
心理的・認知的・金銭的・時間的な余裕が欠乏する = 必要な量に足りない、又は足りないと感じるだけでも、ヒトは能力そのものが下がってしまいミスを起こし、不満を溜め込みます。

この概念は「いつも時間がないあなたに」という本で学びました。
邦題だけ見ると内容の薄いビジネス本のようですが、ハーバード大学とプリンストン大学の行動経済学者コンビが膨大な実証研究を基に書いているもので、サラリーマン時代に読んで今でも大好きな本です。

本書の主張の一つは、何らかの欠乏状態にあるヒトは認知能力全般が低下しており、決して本人が無能な訳ではないというものでした。

リソースを欠乏させないために

仕事をしていれば基本的には忙しく、負荷が掛かっています。
欠乏に対する簡単な解決策は存在しませんが、対策できることもたくさんあります。

まずは問題の構造を理解し、欠乏状態に陥った自分の脳や心の状態を意識することが第一歩になると思います。
その上でそういう状態に追い込まれないための環境作りを考えています。

・余裕がある時に、負荷の掛かる(金銭的)判断をしておく
学資保険投資信託の自動積立、など

・自発的に厳しいスケジュールを設定し、期限ギリギリの行動を防ぐ
→確定申告は期間初日に行えるように逆算、など


欠乏の概念を理解すると、自分の中での優先順位が変わりました。

忙しい時にも仕事を詰め込むのではなく、無理にでも余裕を設けて、その時間で関係ないことを勉強したりリフレッシュしたりする方が結果的に仕事にも良い影響を与えるのかも知れません。

また周囲で良くない判断や態度を示している人に対しても、何らかの余裕の無さからくる処理能力の低下と捉えれば、安易な人格否定を控えることも出来るのでは、と思います。


[本日の参考文献]

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