三方よしのソーシャルグラフを描く、これからのコミュニティ。
先日、東京からカメラマン付きで取材にやってきたひとたちがいました。
なんでも、1か月後に公開予定のWebマガジンの特集で《マルチライフ》をテーマにしているそうで、たとえば2拠点居住や週末移住を実践するひとを追いかけているとか。
人々のライフスタイルの変化に着目したWebマガジンとしてTwitterでネタを探していたら、「ギルドハウス十日町」と自分のことを知り、取材にやってきたとのこと。
せっかくなので1泊してもらいながら、その取材班のひとたちといろいろおしゃべりしました。
例によって自分がギルドハウス十日町を立ち上げた経緯などの概要を話したわけですが、そのうちに《これからのコミュニティ》という話題にも至ったわけです。
入れ代わり立ち代わり多様なひとがギルドハウス十日町の茶の間にやってきては聞き取りをしていくうちに、取材をしているひとたちから、
やはりほかのコミュニティとはちょっと違いますね。
などといった感想が出ていました。
1泊とはいえ実質的には数時間だけの交流だったわけですが、さすがにいろいろ取材されているひとたちだからか、ギルドハウス十日町とほかのコミュニティとの違いを少なからず感じたみたいです。
ひとことでコミュニティと言っても、いろんな形があるでしょうから、一概には語れないはず。
それでも、たくさんの場を見てきた自分が、「これからのコミュニティとは」をあえて言うとしたら、
無理なく自然体で、自分らしく居られる日常が、ほかのひとたちにとっても価値あるものとなり、そこでの共有から楽しさだったり新しい展開の生まれる《開かれた場》、かな。
もちろん、良い意味で閉鎖的なコミュニティもあっていいと思うんですけど、少なくとも自分が居心地のよいところと言ったらギルドハウス十日町のような《開かれた場》なんだと。
いま《シェアリングエコノミー》という経済が生まれていますけど、限られた企業や団体がひとつの市場の占有率を上げるのではなく、個人の日常からあらゆるものを共有することでナリワイや小商いを作っていける、そんな時代の戸口に立っているような気がします。
その戸口に立っているひとたちって、とにかく楽しそうでキラキラしているんですよね。
で、そこでの取引の価値観って、「お客様は神様です」ではなくて、江戸時代の近江商人が言うところの「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」に近いかな。みんなで楽しさや報酬といった恩恵を享受している。
《開かれた場》で人々が点と点でつながって線を描き、面として広がる。住まいや職場も1カ所ずつじゃなくていい。住まいと職場が同じだっていい。それぞれが居心地のいいと思える活動範囲を、ご縁で見つけていく。
それによる描線。
そんな《ソーシャルグラフ》。
ギルドハウス十日町が、これからも長く楽しくゆるやかに、きれいなソーシャルグラフを描いていく、そんな《開かれた場》であり続けられますように。
よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。