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素直に笑い合える仲間がいる―年間講座“四季コース”


皆さんには、“素の自分で童心に戻れる場所”はありますか?

普段の生活の中では、皆それぞれ何かしらの肩書があります。「○○会社の誰々さん」「△△ちゃんのお母さん」等…。そんな肩書など忘れて、“その人”らしく、もっと言えば童心にだって戻れる場所、それが四季コースなのかもしれません。

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四季コースとは、ホールアースで長く続いているプログラムのうちの一つです。夏キャンプ等、子供や親子向けのプログラムが多いホールアースですが、この四季コースは大人のためのもの。1年間、月に1度1泊2日でその季節ならではの様々なアクティビティを体験していきます。春はトレッキングに田植え体験、夏はシャワークライミングにカヤック、秋はジビエを満喫したり野宿をしたり、そして冬は洞窟探検やスノートレッキングと、富士山麓の自然をこれでもか!!というくらい味わいます。体を動かせば当然おなかも減る。そんな空腹を満たしてくれるのは里山の恵み。食事は毎回みんなで作ります。ホールアース農場の採れたて野菜はもちろん、富士山麓で獲れたジビエが登場することもあります。そして、大人だけの楽しみということで、夜はお酒を交わす時間があります。何気ない話に花が咲くこともあれば、時に人生観について語ることも。夏には焚き火を囲んで、ビールを片手に炎のゆらめきをぼーっと眺めながら過ごすのも心地よい時間です。


子供みたいにはしゃいで、涙が出るほど大笑いして、感動して言葉を失くして、初めての体験にドキドキして・・・日常から離れた豊かな時間が毎月やってくるのが四季コース。

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四季雪山



しかし、そんな四季コースの醍醐味は他にもあります。それは、各地から集まった仲間の存在。年齢も、出身も、職業も何もかも違う。「四季コースに興味を持った」ということだけを共通点に揃った仲間は、とある参加者の言葉を借りれば“遊び仲間でもあり、夢を抱いていたり課題を抱えていたりする『それぞれの場所で頑張っている同志』”とも言える存在。

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今回、2019年度の参加者の方々に少しお話を伺うことにしました。

まずは、最年少でみんなに可愛がられるムードメーカー、通称「ゆっけ」こと大石悠介さん。

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彼は元々アウトドアが大好き。自分でも登山に行ったり、無人島に行ったこともあるのだとか。そんな彼が四季コースを選んだのは「12ヶ月いろんなことをやれて、洞窟や雪山など、ひとりで行くのにはちょっとハードルが高いことにも挑戦できるから」。
確かに、「挑戦」というのも四季コースの魅力の一つ。毎月内容が違えば、それだけ誰にとっても「初挑戦」のことがあります。大人になって「7mの高さから川に飛び込もう!」なんてなかなか思わないですし、縦穴の洞窟を垂直に降りる「懸垂下降」をする機会もめったにありません。不安の「ドキドキ」と未知の体験への「ワクワク」が入り混じった感情を抱き、最後に背中を押してくれるのは周りの皆の雰囲気かもしれません。「他の人に続いて勢いでやったらできちゃった」みたいなこともあります。また、「自分の興味外のことも、やってみたら意外と楽しい!」と思えることもあります。

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もちろん、参加者の皆が「普段からアウトドアやってます!」という人ばかりではありません。自然の中で過ごす楽しみ方は人それぞれ。この夏、「自然の中でこんな時間の使い方があるんだ!」と感動したというのは“どいっひ”こと土井早谷香さん。担当スタッフの言葉をきっかけに、近所の沢で1日本を読んだりお昼寝したり、ゆったりした時間を過ごして、自然の中での新しい過ごし方を知ったそうです。

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今でこそ、四季コース以外のホールアースのプログラムにも何度も来てくれている土井さんですが、四季コース初回当日には「キャンセルしようか」と一瞬迷ったそう。「楽しみだけど、新しいことに挑戦するには勇気もいる。それに、ちょっとめんどくさい…。」しかし、「最初に行かなかったら行きにくくなる。お金も払ったし行くだけ行ってみよう。」と思って来ることにした。少しモヤモヤしながら、集合場所で待っていた土井さん。そんな彼女の気持ちが晴れたのは、迎えの車に乗ったとき。車内の空気がすごく温かくて「このメンバーとならやれる!」と安心したそうです。「どうしてだか上手く言えないんだけど...」と言われていましたが、きっとそれは、皆の気さくに話しかけてくれる人柄や笑顔がそう感じさせてくれたのだと思います。

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大自然の中で思いきり、無心になって遊ぶことはもちろん目的の一つですが、回を重ねるごとに「気の置けない仲間が集まって、日常から離れて過ごす」ということに重きが置かれるようになるのかもしれません。参加者ひとりひとりが、素直でいられる、心地よく過ごせる空気感というのは、スタッフの力だけでは作れません。大自然の懐の深さと、何よりも参加者1人ひとりの在り方というのがとても大きいと感じます。

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参加者それぞれが少しずつ違った参加目的を持っている四季コース。アウトドアのスキルアップをしたいという人もいれば、里山の暮らしを味わいたいという人もいます。人生の岐路に立ち、生き方を見つめ直したい、もっと自分の心に素直に生きてみたい、そんな思いを抱いている方もいるでしょう。四季コースでは年間通しての事務局スタッフに加え、毎月異なる専門分野を持ったスタッフがゲスト講師として登場します。そのスタッフもまた、各々生き方が違うのでより多様な価値観に触れられ、もしかしたらそれが参加者の人生を一層深めるヒントになるかもしれません。


どんな未来を描いていても、日常で様々な課題を抱えていても、皆さん最後は
“いくつになっても、腹の底から笑って、目の前のことを楽しめる大人”
になっている。四季コースはそんな場所なのだと思います。

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2020年度の四季コースもまだまだ受付中です!担当は夫津木。詳細はこちら。気になった方はお気軽にお問い合わせください。お待ちしています!

                        (writer: Akiko Ono)



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