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【転職】絶対に転職したいという気持ちはなかった。それでも私が、園長をやりたいと思った理由

今回は、保育士歴30年以上。当社経由で園長先生として転職された方のご紹介です。

今回の転職者

・お名前 ひかるさん
・経歴 園長職も含めて保育士歴30年以上
・状況 当社にて数回にわたるキャリアカウンセリングを行い、その後転職のご支援。2024年4月より株式会社の保育園にて園長として勤務されています。

ここからは、ひかるさんへのインタビューをご紹介します。



絶対に転職したいという気持ちはなかった

保育の仕事が大好きで、20歳から37年間続けてきました。
園長としても、11年の経験があります。さまざまな職場を経験しました。
ここ数年は働き方を少し緩やかにしていて、以前の同僚が園長をしている保育園で一般保育士として働いていました。会社の方針にはなんとなく違和感はありましたが、担任として子どもに関わるのは楽しかったし、人間関係も良かったので、すぐにやめる理由はなかったです。
でもなんとなくモヤモヤする気持ちがありました。次に転職するならば、年齢的にも最後の転職になるだろうから、納得する場所で、落ち着いて腰を据えて働きたいと思っていました。それでも「絶対転職したい!」という気持ちではありませんでした。

前職の同僚である友人になんとなく気持ちを話した時に、WeNeedの佐々木さんを紹介されました。「話を聞いてもらうだけでも方向性が見えてくるかもしれないよ。気楽に今の迷っている気持ちを話してみたら?」と言ってもらいました。
こんな状態でいいのかなと思いつつ、キャリアカウンセリングを受けることにしました。
2023年の8月頃のことです。

正直に気負わず話ができた

佐々木さんとのカウンセリングは、今思うと「突きつけられた感じ」でした(笑)雰囲気はいいのですが、いい意味でくらいついてくる感じで。転職を絶対にしたいわけではなかったので、最初は気負わず、ふわっとした気持ちを話していたんです。

「転職したいと思っているけど、園長でもいいし、そうじゃなくてもいい」
「私はそんなにこだわりがないんです。楽しく働ければ」

そんな話を真剣に聞いてくれつつ、その想いはどこからくるのか、もっと深く知りたいと何度も質問を重ねてもらいました。

そうされることで、「どうして私はそう思ったんだろう」ということを自然と考え始めました。おそらく、2時間程度の中で、何度も同じような質問をしてもらったと思います。今起きている出来事に対して、自分が感じていることや、具体的な事例を言葉にしていく中で、「そうか私はこれが嫌だったんだ」「こういうことを望んでいたんだ」ということが徐々にわかってきました。
そして、大きく気づいたことがありました。

「私はもう一度、園長をやりたいのかもしれない」

そこからも、何度かお電話でお話ししましたが、ギリギリまで求人は一切紹介されませんでした(笑)それよりも、表面化していないもっと深い想いがあることを信じ、真摯に聞いてくれる、引き出そうとしてくれる感覚がありました。

園長をやりたい気持ちには蓋をしていた

「私はもう一度、園長をやりたいのかもしれない」
この気持ちにはずっと蓋をしていました。なぜながら過去、園長としてスタッフに「裏切られた」という怖さがあったからです。

以前、ある会社で園長をしていた時。
私は理想とも言える園を作り上げていました。その地域では人気ナンバーワンの園と言ってもらえ、待機児童は100人。「入りたいけど入れない人気の園にできている」という自負がありました。保護者の満足度も高く、スタッフの雰囲気もいい。
会社からも信頼され、私は会社のプロジェクトを任され、園を不在することが増えました。でもその時の主任が「私に任せてください!一生ついていきます!」と言ってくれた。その言葉を信じすぎたんですね。
でもそれが間違いでした。
実は裏ではその主任が、いろんな人の悪口を言っていたり、私の悪口を言ったりしていた。どんどんスタッフが疑心暗鬼になり、私が気づかないまま、内部崩壊が起きていたんです。気づいた時は、もう手遅れでした。その主任は、園長の座が欲しかったのだと後でわかりました。

信頼しすぎて、裏切られた。でも自分にも甘えがありました。「任せたよ」というにしても、自分が主任からしっかりフィードバックをもらい、「次にこうしていこう」ともう少し深く職員と考えてあげればよかったなと。当時の仕事への姿勢に、気の緩みや甘さもあったと思います。ショックを受けて園長を辞めました。

その出来事で自信を失い、もう園長はできないと思っていました。
でも、本当は園長がやりたい。あの時に感じたような、やりがいと充実感をもう一度感じたい。職員がイキイキと働ける現場を園長として作りたい。

カウンセリングの中で、辛いことを思い出して、涙してしまう場面もありました。それでも、だんだんと覚悟が固まっていくような感覚がありました。
今までもいくつかのエージェントに登録して相談したことはありましたが、ここまで一つ一つの言葉や、その裏の思いを汲み取り、質問を重ねてくれた人はいませんでした。もっと曖昧にカウンセリングが終わるというか。
でも、真髄まで聞いてもらえないと、本当の望みに行きつかなかったなと思います。

最終的な決め手は、本社の正直な姿勢


そこから本格的に転職活動を始めました。
実際に面接を受けて就職が決まるまでは2ヶ月ほどでした。ひかるさんのやりたいことにきっと合う会社だと思うと紹介されたのが、今の会社です。

見学した時。
いわゆる都会の真ん中の園で決して環境がいいとは言えず(笑)、やっぱり辞退しようかなと思ったことも正直ありました。でも、社長との面接、そして本社の人達と会って話した時に、長年一緒にやってきた人たちと話している時くらいのほっとできる感じがあったんです。心が通い合うような感じ。
園の現状や課題も洗いざらい正直に話してくれました。弱みも課題も厳しいことも、取り繕わず全て。すごく正直な姿勢が伝わりました。

現場のことはある程度どんな状況でも、自分でどうにかできると思っていました。でも、以前の経験から、本社の人とちゃんと話ができ、協力しあえるかは私の中では一番大切だと思っていました。

洗いざらい話してくれていたので、入社した今もギャップがないです。何か課題が見えたとしても「言っていた通りのことが起きているな」という印象。それ以上に、本社の人も一緒になんとか改善しよう、解決しようとしてくれる姿勢を感じる。佐々木さんもずっと選考中伴走してくれたので、納得して決められた感覚があります。

転職してから、自分の気持ちが落ち着いているのは大きな変化です。この環境でやっていこうという覚悟があるし、自分の気持ちが「ここにある状態」。ここで望まれている立場をまっとうしていこうと思えています。そして、以前大きな失敗をしているからこそ、今その教訓が活かせています。


いい転職をする上で大切だと思うこと

自分と向き合うことが大事だと思います。
転職活動の当初は、大好きな保育の業界に居続けたいという気持ちははっきりしていましたが、園長をするのか、一般保育士のままでいるのか、転職を本当にしたいのかもブレていました。
自分と向き合うことはしんどい部分もありましたよ。嫌なことも思いだしたりするし。それでも「自分は何を望んでいるの?」「何がOKで、何はどうしても譲れないの?」ということをちゃんと知っていくこと。
蓋しているしたものを紐解かないと、本当の望みに気づけないこともある。
人間って、恥ずかしいことや悲しいことを忘れようとするようにできているんですよね。でも本当は、忘れたふりして、全部覚えている。
自分の気持ちを知るにはひとりだと難しいので、キャリアカウンセリングを受けることはおすすめです。

保育の楽しさを知ってほしい


私も保育士を続ける中で、辛かったことはたくさんあるので、今悩んでいる現場の保育士が抱える気持ちがよくわかります。保育に対する思いが消えそうになったり、保育が嫌いになりそうと思う時は、一度離れてみてもいいと思います。
でもきっとしばらくしたらやりたくなるし、ワクワク感が出てくると思う。私がそうでした。

私、こんなに面白い仕事はないと思っているんです。
特に、若い保育士の先生達には、この仕事が大好きになってほしいという気持ちでずっと接してきました。なるべく面倒なことを引き受けて、職員が「保育が好き」「楽しい」と思える環境を作りたい。
この仕事は辞められないくらい面白いって思えたら、何かあっても立ち直れる原動力になると信じているんです。


ライブにもいきます!仕事だけでなく友人や家族との時間など
人生も楽しんでいます。


(インタビュー終わり)



やわらい雰囲気の中にも、芯の強さと、あふれんばかりの思いやりを感じるひかるさん。8ヶ月近いお付き合いの中で、私たちが気付かされることもたくさんありました。

その方の想いや可能性を信じるからこそ、時にお伝えしにくいことを伝えたり、踏み込むことがあります。ただそれは、一歩進む上でとても大切なことだと思っています。1人でキャリアに悩まずに、まずはお気軽にご相談いただければと思います!

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