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【ライティング】一文あたりの文字数の目安を「50文字以内」にする理由

文章を書くとき、一文あたりの文字数を意識したことはありますか?
ライターなど文章を職業にする方はあると思いますが、それ以外の方はなかなかありませんよね。

結論から言うと、意識したほうが絶対にいいです。
その理由を、僕の経験をもとに書いてみます。

一文はどこからどこまで?

周知の事実だとは思いますが、念のため”一文”を定義しておきます。

たとえば、以下のような文章があったとしましょう。

田中くんはご飯を食べていました。そこに現れた佐藤くんがこう言いました。

「田中くん、いいなあ。そのご飯、とってもおいしそう。僕にも分けてくれない?」

この中では、”一文”は次のものになります。

・田中くんはご飯を食べていました。
・そこに現れた佐藤くんがこう言いました。
・田中くん、いいなあ。
・そのご飯、とってもおいしそう。
・僕にも分けてくれない?

”。”の直後の一文字目から、次の”。”(もしくは”!”や”?”など)までを一文と定義します。

ちなみに、これも”一文”になります。
途中でセリフが入っていますが、セリフがあまりにも短いときは、セリフ単体ではカウントしません。

・すると田中くんは、「うん、とってもおいしいよ」と返したのでした。

また、セリフの中身が長いときは、セリフ自体でも文の数をカウントするようにしています。

それを聞いた佐藤くんは興味深そうに「田中くんのお母さんって、確か料理人だよね?うちのお母さんも今度料亭をオープンするんだ。だから、今度料理を教えに来てほしいな」と言いました。

・田中くんのお母さんって、確か料理人だよね?
・うちのお母さんも今度料亭をオープンするんだ。
・だから、今度料理を教えに来てほしいな

一文50字以内の理由は極めてシンプル

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

僕は、一文50字以内と定めて文章を書くようにしています。
その理由は極めてシンプルで、長いと読みづらいからです。

では、なぜ読みづらいのか?どうすれば読みやすくなるのか?
それを解説していきます。

【A is B.を逸脱するから】

基本的に、文章はA is B.で構成されるべき、というのが僕の持論です。
「誰が何をした」「これは何である」と、主語と述語、物事の結果が一目でわかるのが”わかりやすい文章”だと考えています。

長くともA is B because C.ぐらいでとどめておくと、スッキリした文章と言えるでしょう。

ですが、50文字を超えてくると、多くの場合これを逸脱しています。
A is B because C is D,that E is F ...といった具合に。

英語の長文読解で、「この文は主語はどれで述語はどれなんだ?」と思う問題に出会ったことはありませんか?
それと同じ現象が、日本語の文章でも起こっているということなのです。

だから、一文が思った以上に長くなってしまった場合、「主語(A)はどれだっけ?」「述語(B)はどれだっけ?」と振り返る癖をつけることをオススメします。

【読者が離脱しやすいから】

上の理由と近しいのですが、単純に飽きます。
飽きる、すなわち、読者が離脱してしまいます

50字を超えると、そういうリスクを背負う可能性があると考えています。

文章は、画像や動画と比べて離脱の可能性が極めて高いコンテンツ。
「一度読むのが億劫になってしまうとそこでアウト」という意識を持って書いています。

億劫になる最もわかりやすいファクターが、文章の長さ。
その目安を50字としているわけです。

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ここまで文字数について解説してきましたが、50文字というのはあくまで僕の目安です。

ご自身で文字数を意識してみて、ぜひちょうどいい文字数を探してみてください。

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