【遊びの達人】
冒険遊び場プレーパークにはプレーワーカーがいる。
親でも先生でもなく、斜めの関係で
子どもたちの「やりたい」を絶対に否定しない、
どんなことも受け入れてくれるから、打ち明けられるような
そんな遠いようで近いような存在。
そんなプレーワーカーになるために、
千葉県遊び場冒険ネットワークが開催する
「プレーワーカー研修」にこれまで4回と参加してきた。
プレーワーカー認証は全5回の受講とレポート提出によって
認められ、プレーワーカーとして子どもたちを関わることができる。
コロナの関係で、これまでオンラインで行われていたこの研修だが
第4回は実際にプレーパークの場で、オフラインで行われた。
ここに学びの内容と、自分の気づき発見を書き記しておきたい。
1 . 私たちの教室はもちろん
私たちの学ぶ教室はこんな感じだ。
ペンキ缶で固定された脚立に、ぶら下げたスクリーン。
そう、これが黒板。
レジャーシートで作られた屋根に、
煙たい焚き火を囲んで並んでいる丸太に座る。
そう、これが教室。
砂まみれで粘着力のほぼない付箋におっきな模造紙。
そう、これが紙とペン。
こんな教室、最高すぎないか?
こんなにワクワクできる学び舎って最高じゃないか?
プレーパークってまさにこんな最高の場所なんだ。
風向きで煙が顔にくるもんだからじっとしていられないのは
そんなの当たり前。
教室に入るんじゃなくて、遊びと学びが一緒の空間にある。
書いたり読んだりしなくても体を動かして体験することが大事。
「学び」がこうやって楽しい空間に作れたら、、
最高だなぁ、、
と、ここまでは私の勝手な妄想になってしまったが、
学んだ内容をしっかりとアウトプットしていきたい。
2 . 遊びの種を蒔く
遊びはどこに発生するかというと、
既存と既存のものが組み合わさった時に発生する。
例えば、木+ロープでブランコ、ターザン、
ハンモックなんかが生まれちゃうみたいな感じ。
組み合わせる要素はいろんな要素があって、
そこに生えている木とか、地面の斜面とか、遊具とか
その場に元々あって動かせないものは環境的要素。
スコップとか、トンカチとか、けん玉とか
使い方がある程度定まっているものは道具的要素。
砂とか土とか、落ち葉とか水とか
いろんな遊び方のできる柔軟な素材を素材的要素。
こんな感じで遊びの種となるものはいっぱい転がっていて、
どんな場所にも遊びは発生してしまう。
グループワークでみんなでそのタネを探して
分類をしてみたわけだけど、
「音」っていう要素を見落としていたなぁーと
今になって気づいた。
トンカチの音、鳥の鳴き声、風の音、
そんな要素も遊びに変えられたらめちゃくちゃ面白いんじゃないか?
今度、ちょっとやってみよう。
そして巻き込まれてくれる子どもがいるか試してみよう。
3 . プレーワーカーとして
遊びのたねを見つけるのは難しいことでもなく、
いろんなところに転がっていて、
そこに自分の少しの発想力さえあればできてしまう。
遊びを作らなきゃと力む必要はなかったんだと気づいた。
プレーワーカーとして一番大切なことは
「とにかく待つ」ことだ。
子どもたちが自分の力で遊び出したら、
それがうまくいってなくてもどかしくても、
失敗する結果が見えてしまっても
そこには絶対に口を出してはいけない。
あとは子どもたちが自分の頭で考えて、
失敗してもまた試して、
その繰り返しの中で成長していくだけである。
プレーワーカーはここで
口を挟んだり、提案したり、
自分で全部やってしまたり
一番やってはいけないことが干渉すること。
実はこれが一番難しかったりするんだそうだ。
だけど、みんなの成長はここに生まれる。
4 . これから
今回も凄まじいインプットのワークショップだった。
次は自分の場所でどうアウトプットしていくか、ということ。
まずは子どもたちが自由に遊べるように
保護者さんとの距離感をもう少し離せる環境が必要かもしれない
と感じた。保護者さんがヒヤヒヤとストレスを感じてしまう場所だったら
全然意味がないし、ずっと付きっきりで見てないといけないのも違う。
保護者さんも、いつもよりちょっと遠目に子どもを
見守れるようなほっとした空間で、
子どもたちはいつも以上に自分の意思が尊重される場所で
「やりたい!」に夢中になれる空間。
こんな空間を目指したい。
まずは自分の意識を変えていくことと、
空間のデザインにも気をつける必要があると思った。
そして、子どもたちにとって等身大でいられる
居場所を作りたい。
背伸びせずに、いい顔をせずにいられる場所。
誰かの顔色を伺ったり、正しいことだけをしなくていい場所。
そんな場所で、主体的に考え、
主体的に遊んで欲しい。
何しろ、プレーパークにいる子たちはすごいんだ。
コミュニケーションの取り方も、
自然にできている誰かへの気遣いも、
自分の力で考えて達成する粘り強さも、
その達成感を嬉しそうにしている最高の笑顔も、、
学校や学童に閉じ込められている子どもたちとは
全然違うんだ。
だからこそ、こんな素敵な場所をより多くの
子どもたちに届けたい。
プレーワーカーになって
地域の居場所を作ろう。
おじいちゃんおばあちゃんが子どもたちの
止めどない話をゆっくりと聞き入れてくれて、
子どもたちのパワフルな遊びごえが
おじいちゃんおばあちゃんに元気を与えて、
プレーワーカーが遊びに全力で乗っかり、
自分の子育てを俯瞰的にみて冷静に一息つける
保護者さんの休憩場所を。
ちばぼうのみなさん、
今回も素敵な学びと楽しい時間をありがとうございました🥰🌿
いやぁ、さんざん煙を浴びて臭くなった1日でした笑
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