壁にそって立つと腰が反る方へ
毎週金曜日は、「セルフケアや、症例とその改善のヒント」をシェアしています。
正しそうで正しくない姿勢
今回は、「⇩図のように立てない」とお悩みで来店された患者さんへの、僕の回答をシェアします。
ところでみなさんは、⇧の姿勢ができますか?
じつはこの姿勢は、イラストだからきれいに見える姿勢で、実際にはきれいな立ち方ではありません。
やってみると分かりますが、
・股関節が曲がり
・腰が必要以上に反り
・不自然に胸を張らないと
できない姿勢なんです。
つまり、⇧は『【正しそうで正しくない】姿勢チェック法』なんです。
正しいとされる姿勢
だったら『正しい姿勢』とは何?
となりますが、厳密に言うと「コレが正しい姿勢」というものは存在しません。(このnoteの最後にもう少し詳しく触れます)
しかし、それではネタになりませんので、一般的に『正しいとされる姿勢』について、今日は説明したいと思います。
⇧上図にも示しましたが、正しい姿勢とは
外耳孔~外果までの直線上に、5つの指標が並ぶ立ち方になります。
パット見、先程の男性の図と違いが分かりにくいので、並べてみました⇩。
比べてみると、上図の男性は明らかに前方に傾いているのが分かると思います。膝、大転子の位置も前方過ぎますよね。
そう!まるで弓のようです。
その原因は、右のイラストには「ふくらはぎと、お尻の厚み」がないからだと分かります。
【正しい】姿勢チェック法
もしみなさんが、壁を使った姿勢のチェックをするときは、かかとを壁から少し離してください。
<【正しい】姿勢チェック法>
①お尻が壁に軽く触れる程度の位置に立つ
②そのまま壁によりかかる
正常:頭の後面と、背中(肩甲骨)が壁につく
猫背:背中がつく
反り腰:頭の後面がつく(お尻と、かかとが壁についた状態が楽)
最後に
ヒトにとって正しい姿勢とは、その人が一番ラクに立てる姿勢
「正しい姿勢=きれいな姿勢」は、理想であって現実ではありません。
というのも、きれいな姿勢を自分から作ろうとすると、
・体に緊張を作り
・疲労から長持ちしなかったり
・頭痛や腰痛、肩こりなどの症状を
作る原因になるからです。
<姿勢の考え方>
(○)正しい姿勢=楽な姿勢
(○)楽な姿勢=きれいな姿勢
(✕)正しい姿勢=きれいな姿勢
やらなければいけないことは⇧なんです。
同じように見えても、違うことに気づけた人から改善していきます。
ではまた
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