頭蓋骨縫合は動くのか? (2021.3.27更新)
毎週日曜日は、セラピストに向けてのコンテンツをリリースしています。
今回のテーマは、【頭蓋骨縫合】です。
縫合とは
縫合とは、15種23個の頭蓋骨のうち、下顎骨と舌骨を除く骨が、新生児からの成長過程の中で連結していく時にできる部分のことです。
全ての縫合は不動的に連結されています。
(蝶後頭軟骨結合のような線維性結合も思春期以降は融合する)
参考図書:人体系統解剖学;ぜんぶわかる人体解剖図;イラスト解剖学
<代表的な縫合>
・矢状縫合・冠状縫合・ラムダ縫合・鱗状縫合・正中口蓋縫合
<国際解剖用語名>
・冠状縫合・矢状縫合・ラムダ縫合・後頭乳突縫合・蝶前頭縫合・蝶篩骨縫合・蝶鱗縫合・蝶頭頂縫合・鱗状縫合・頭頂乳突縫合・前頭鼻骨縫合・前頭篩骨縫合・前頭上顎縫合・前頭涙骨縫合・前頭頬骨縫合・頬骨上顎縫合・篩骨上顎縫合・蝶頬骨縫合・蝶上顎縫合・側頭頬骨縫合・鼻骨間縫合・鼻骨上顎縫合・涙骨上顎縫合・涙骨甲介縫合・上顎間縫合・口蓋上顎縫合・口蓋篩骨縫合・正中口蓋縫合・横口蓋縫合
縫合は不動性結合
解剖書の絵や写真で縫合を見ると「いかにも動きそう」ですが、じっさいに触ったことがある方は、
「えっ?…縫合って本当に動かないの!?」
と驚いた経験があるのではないでしょうか。
僕もその1人で、じっさいに手に持って縫合が動く可能性を探りましたが、見つけることはできませんでした。
セラピストの中には、動くと信じたい方もいると思いますが、残念ながら縫合は動きません。
解剖実習や医学部に行って、実物を触ればすぐに分かります。
今回の参考図書
⇧解剖学の専門書。中古本なら手頃な価格で手に入れることができます。イラストに加え実写も多いので、より詳しく知りたい方向けの1冊です。
⇧実写よりイラスト派のセラピストならこれで十分!専門書の入門として利用しやすい1冊です。小児の頭蓋なども、分かりやすくイラストが書かれています。
⇧同じイラストでも、コチラは専門書で理解しきれない内容を、ユニークなイラストで視覚的に説明してくれる一冊です。
体験から得たもの
ココからは、じっさいに縫合を確認した時の体験談を元に、頭蓋矯正のテクニックで結果を出すためのヒントを載せています。
興味がある方だけ読んでみてください。
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