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症例)やらない言い訳を並べる患者さん

毎週火曜日は、症例とその改善のヒントを公開しています。

どこまでフォローする?

施術が終わり、自宅でやっていただく

・エクササイズ
・トレーニング
・新しい習慣

などを指導している先生は多いと思いますが、実際どれくらいの患者さんが実践されているか、確認していますか?

僕のところでは、再来店される方の90%くらいが、実践してくれています。

中には、「やっている」と言っているわりに、やった証拠が体に残っていない方もいますが、この方々は残りの10%に含めています。

問題は、どこまでセラピストが親身になって、サポートするか?言い続けるか?ですが

僕の場合は、3回くらいまでにしています。

理由は、3回も施術すれば、ほとんどの場合、症状が半減するからです。

しかし、ここからもう一段いい状態にするには、指導内容が実行されていないと難しくなります。

続けて来店しているのに、状態に進歩がなければ患者さん側から聞いてくるようになります。

「もう痛みはないんですが、不安感が残るんです」
「最後の芯みたいなのが取りきれないんです」
「せっかく良くなってたのに、再発したんです」

この言葉が出れば、あらためて再指導しています。

言い続けるだけが優しさではない

結局のところ、自分自身が本気で治したいと思わない限り、再発はしてしまいます。

数回言ってダメなら、少し距離を取ることも大切だと思っています。

指導が適切であれば、再指導後に症状は消えていきます。

そこで、指導されたことの意味が分かれば、この患者さんは同じ症状で悩むことはなくなります。

指導を守っているかの確認方法

患者さんの中には、どうせ分からないと思って「やっています」と口先だけの方がいますが、僕らはプロなので気づいてしまいます。

駆け出しの方で、見極めができない方のために念の為、確認方法をお伝えします。

指導したからには、何かの状態を変化させたかったんだと思います。

・その状態が、前回からどう変化したのか?
・間隔を考慮して妥当な変化か?

を参考に触診してください。

<注意点>
・姿勢の変化は、代償運動が入ることがあるので参考になりません。
・動的触診・静的触診で判断してください。
・前回の状態を覚えられない人は、カルテに記入しておいてください。

触診が不安な先生へ

触診は再診するうえで、必須の技術です。

前回の治療効果を確認できなければ、常に初診と同じことをし続けるか、症状がなければ治療できないという残念なことがおきます。

今さら「触診を教えて下さい」と言いにくい先生のために、イチから触診を学べるnoteを公開しています。

すでに多くの先生方にご利用いただいています。まだ読まれていない方は、これを機会にご購読ください。

ではまた

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