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「年金手帳が廃止された」って知っていますか?

毎週日曜日は【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。

日々、多くの患者さんと接する中で、はば広い知識を求められるのは治療のことだけではありません。

時事ネタも必ず求められ、それが先生の信用につながってきます。

今回は「年金手帳が廃止された」という話です。

年金手帳が廃止されました

令和4年4月から、年金手帳が廃止されたのはご存じでしょうか?

年金手帳とは、個人の基礎年金番号を通知する目的で発行される小冊子です。

<年金手帳雑学>
年金手帳は、発行時期の違いにより色が違います。
・ブラウン:1960年10月~1974年10月(68~82才)
・オレンジ:1974年11月~1996年12月(68~46才)
・ブルー:1997年1月以降(45才以下)

年金手帳は年金に関するさまざまな個人情報を記載できるよう、冊子形式で発行されていましたが、現在では必要情報がシステム管理されているため、手帳の必要性がなくなっていました。

また手続きをマイナンバーと紐づける方向性に向かっているのも、後押しになったと思います。

令和4年4月からは冊子形式の年金手帳から、「基礎年金番号通知書」という書面の発行に変更されました。

せっかくなら、一気にマイナンバーに一本化すればいいと思うのですが、その話は置いておきましょう。

今回は、年金手帳の廃止だけで、基礎年金番号は存続します。

① 「年金手帳」の代わりに「基礎年金番号通知書」が発行される

令和4年4月からは、20歳になったときや初めて厚生年金に加入したときなどには、年金手帳に代わって「基礎年金番号通知書」が発行され、通知書に本人の基礎年金番号が印字されるようになりました。

例えば、本年3月に高校を卒業して4月に入社する新入社員の場合には、厚生年金の資格取得手続きを行うと、日本年金機構からこれまでの手帳に代わるものとして「基礎年金番号通知書」が届くことになります。

② 「基礎年金番号」は廃止にならない

前述しましたが、廃止されるのはあくまで年金手帳であり、手帳に印字されている基礎年金番号が廃止になるわけではありません。

基礎年金番号は、現在の番号が今後も有効になります。

③ 発行済みの「年金手帳」を差し替えるわけではない

注意が必要なのは、「発行済みの年金手帳を、基礎年金番号通知書に差し替えるわけではない」ということです。

誤って、手帳を処分してしまわないよう気をつけましょう。

④ 発行済みの「年金手帳」は引き続き使える

既存の年金手帳が使えなくなるわけではありません。

と言っても、役所に何かの申請で伺った時以外使ったことはありませんが・・・

⑤ 「年金手帳」の再発行はできなくなる

今までは年金手帳を紛失した場合、新しい手帳の再発行を受けることができましたが、今後は再度発行ではなく、基礎年金番号通知書が発行されるようになります。

最後に

健康面でも、経済面でも、将来に対する不安がない人はいません。

私たちセラピストは、患者さんの不安解消の一翼を担う仕事をしています。

年金に関することは、分かっているようで惰性で過ごしている方も多いので、先生の知識が役立つことがあると思います。

今回の話が、引き出しの1つになれば幸いです。
それではまた

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