日常に必要なお金の知識⑯公的年金制度(1)
公的年金の全体像
日本の公的年金制度は、国民年金(20~60歳未満のすべての人)と、厚生年金保険(会社員・公務員等)の2階建て構造になっています。
第2号被保険者だけが、2階部分があるのが分かりますよね。
⇧の図に、私的年金を加えたのが⇩の図になります。
第1号被保険者は私的年金(任意加入)を加えることで、不足分を補うことができる仕組みになっています。
厚生年金保険の保険料率は変わりませんが、国民年金保険料は毎年変わります。
令和6年度(2024年)の国民年金保険料は、1カ月あたり16,980円です。
保険料の免除と猶予
①法定免除
障害基礎年金を受給している人や、生活保護法の生活扶助を受けている人が対象で、届け出により保険料が全額免除されます。
②申請免除
経済的な理由などで納付が困難な人が、申請後にそれが認められると、各状況に応じて免除されます。(4段階)
③産前産後期間の免除制度
第1号被保険者で出産した(する)人が対象で、一定期間の納付が免除される制度です。
免除期間は、出産予定日または出産日が属する月の前月からの4ヶ月間で、その間は保険料納付済期間とされます。
④学生納付特例制度
第1号被保険者で、本人の所得が一定以下の学生が対象で、申請により保険料の納付が猶予されます。
私はこの制度を活用し、学生時代は納付しませんでした。
⑤納付猶予制度
50歳未満の第1号被保険者で、本人及び配偶者の所得が一定以下の人が対象で、申請によって保険料の納付が猶予されます。
追納
保険料の免除または猶予を受けた期間について、10年以内なら追納することができます。
滞納した場合は、2年以内分までの追納が認められています。
今回は、「公的年金の全体像」についてまとめました。
毎週土曜日は「日常生活で必要なお金」について、FP3級の知識を共有するシリーズになります。
たかが3級と思われるかもしれませんが、知っていると知らないでは大きな違いがあるもんです。
これからの人生で「お金の知識」は必ず役立つものです。
ぜひ一緒に金融リテラシーを高めて、人生をより良いものに変えていきましょう。
それではまた
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