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本質を考える頭を作る~「質問ありますか?」の本当の意味

なぜ講師は聞くのか?

 学校や講義、セミナーなどで

「質問ありますか?」と聞かれた経験はないですか?
また、あの意味を考えたことがありますか?

 僕は数年前まで、そんなことを考えたことなどありませんでした。

「質問はありません」
「何を聞いて良いのかわからないので、とりあえずやってみます」
「分からなかったらまた聞きます」

それだけです。意味なんて考えもしませんでした。

でも、自分が色々発信する立場になった時に、この意味が分かりました。

「質問ありますか?」と聞かれる時、それは、講師の方が

・説明を簡略化した箇所がある時
・補足がある方がわかり易いが言わなかった時
・どちらとも取れる内容で間違わないか不安な時
・勘違いする人が出そうな内容が含まれる時
 …など

「このままで本当に理解できた?」

という時に使います。

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なぜ質問が浮かばないのか?

「質問したほうが良い」と分かっても、人はなかなか質問することができません。

その理由は3つあります。

①現時点までの内容が理解できていないから
②質問するのが恥ずかしいから
③やる気がないから

理解が遅めの方

 人は疑問が湧かなければ、ソレを解決したいと思いません。
つまり疑問は、理解していく中で行き詰まった時に出てきます。

この先へ進むためには、ココが解けないと進めない。
「すいません、ココが分からないので教えて下さい」

 当然、行き詰まるところまで、進んでいない人は疑問まで到達していないので、質問が出てこないんです。

 質問できるようになるためには、常に頭の中で物事を組み立て、整理していく練習が大切になります。

質問するのが恥ずかしい方

・人前で自分が分からないと思われるのが恥ずかしい
・見当違いの質問だったら恥ずかしい

ということもあるかと思います。

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 恥ずかしい方は、【勇気を出すことに慣れる】ことで自己成長することができます。まずは、ぜひ殻を脱ぎ捨てられるように頑張ってください。大丈夫。講師の方が答え始めたら、自分の恥ずかしさは一瞬で消え去りますよ。

 以前に、人前で緊張しないで話すためのコツについて、YouTubeを公開したことがあります。よかったら参考にしてみてください。

 また、せっかく出てきた疑問でも、講師が期待した質問とは違う場合もあります。

 それでも、講師はその方がどこで行き詰まっているのかが分かるので、個別に対応がしやすなります。遠慮なく聞く勇気を持ちましょう。

 ちなみに、
「もう一度はじめから言ってください」
などというくだらない質問は流石にやめましょう。

「〇〇までは理解できましたが、△△から分からなくなりました。」

と自分の立っている場所を伝えることが大切です。

質問ありますか ≒ 本質を考える

 本質を考える練習は、実は小学校の頃から始まっています。

 先生の「質問がある人?」という言葉は、「ここまでの内容がわかった人?」というのと同じ意味です。

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 もちろん、低学年から上級生になるに連れ、その難易度が上がっていきます。

・的を得た質問をする
・気が利く
・要領がいい
・頭の回転が速い

と周囲から言われる人は、本質を理解している方が多いので、そう感じるんです。相手の言葉の真意を日頃から読み取る練習をすることで、本質を考える頭になっていきます。

まとめ

 「質問ありますか?」と「本質が理解できた?」は、とても良く似ています。

 疑問がでないように、1~10まで説明してくれる機会は、社会人になるとそうありません。

 学生の方は、先生などの力を借りながら考える力を磨きましょう。学生の特権は、恥ずかしいことや、できないことが当たり前と、周囲が許してくれることです。

 社会人の方は、できるだけ多くの場面で疑問を抱くようにしてみてください。周りにいる要領のいい人を少し観察するのも、いい勉強になると思います。

 何でも構いません。
考えた結果が、正解でも不正解でもOKです。

思考回路は使うほどに育っていきます。

ではまた



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