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適切な【マクラ】の高さを知る方法/本質を考える頭を作る

何のために【マクラ】を使っていますか?

【マクラ】を使っている方は多いですが、自分に最適な【マクラ】に出会えた方は少ないようです。

その理由はすごく簡単で、選ぶ基準が間違っているからなんです。

というのも、マクラ選びで悩んでいる方に、「枕を使う理由」をたずねると⇩のような答えが返ってきます。

・快適に寝たいから
・睡眠の質を上げたいから
・良さそうだったから
・口コミが良かったから
・家にあったから
・ストレートネック対策 など

実はこれらは【マクラ】が持つ、本来の目的とは少しずれた答えなんです。

つまり、最適なマクラに出会えていない方は、原因と結果が一致しないので、悩む羽目になっているんです。

【マクラ】本来の目的

商品を売りたい方は色々言いますが、【マクラ】本来の目的は【首まわりの筋肉を休ませること】でしかありません。

マットレスを選ぶ時、『寝た時に全身が脱力できる物』を選ぶ感覚と同じです。

・いくら高価でも
・いくら口コミが良くても

寝るたびに、体に変な緊張が残るマットレスは選ばないはずです。

「朝から寝た気がしなくて、体が痛い」
なんて最悪です。

【マクラ】の場合は、首まわりの筋肉の緊張度合いを基準に選ぶべきなんです。

首まわりの緊張をチェックしよう

筋肉の緊張のチェックは、⇩の赤色の部分で行います。この部分に手を当て、首の緊張を確認してみてください。

プロ以外の方は、『硬い=緊張』でOKです。

マクラ01

多くの方は、肩のライン(青)と耳のライン(ピンク)が近づくほどに、硬さが和らぎます。

マクラ03

⇩のように、2本のラインが離れると、首は硬くなります。

マクラ02

マクラとストレートネックの関係

あれ?もしかしてマクラって…となった方は、鋭いですね。

そうなんです!
実は高さのあるマクラと、ストレートネックは同じ状態です。

マクラ04

寝ている間の約6~8時間、『マクラをするだけでストレートネックになる矯正を受けているのと同じ』になります。

・朝イチから頭痛がする
・寝た気がしない
・朝から肩がこる

こんな方は、真っ先にマクラを疑ってください。

首の緊張をチェックするだけでも、翌朝の感じが変わってきます。

マクラを売らないから言えること

僕の店ではマクラを売っていません。だから正直に言います。

「高額マクラ=快眠」と勘違いしないでください。

安くても首が休まる条件さえ整えれば、快眠はできるし、疲れも取れます

マクラを売りたい方は、様々なことをあなたに伝えてきます。

例えば

「首のうしろに空間があるとよくない」
「マクラで空間を埋めましょう」
「首の反り返りをキープしたほうが良いですよ」

なんて言葉を聞いたことがないですか?

でも騙されないでください。こんなの嘘ですよ。

だって、同じように反り返っている腰は「反らない方がいい」というじゃないですか。

「腰の反り返りをキープしたほうが良いから、腰用のマクラをしましょう」

なんて言わないですよね。

立っている時と、寝ている時では理想の形は違います。

『大切なのは形ではありません。あなたの首が休める状態を作ることです。』

ぜひ、首の状態を確認しながら、あなたに合った高さを探してみてください。


最適なマクラ選びを指導したい、セラピストの方へ

マクラ選びは、頸部筋の緊張をいかに感じ取るかが重要です。

前述しましたが、素人でもある程度は自分に合った【マクラ】選びが可能です。

しかしプロとして、最適というレベルで、その方に合ったマクラを薦めるためには、

・首がベストな状態を維持できるようにしてあげること
・首の緊張を確認できる触診力

は必須です。

・どの筋緊張が残っているのか?
・どうすれば、その筋緊張を取り除けるのか?

を触れるだけで分かる触診力を身に着けましょう。

習得方法が分からない方のために「初級」「中級」の触診力を鍛える方法を公開中です。

それぞれはこんな感じです⇩

初級:マクラに関わる頸部筋を触り分けるための技術習得練習法
中級:触り分けた筋の状態を知り、治療につながる技術習得練習法

自分の薦める【マクラ】をもっと多くの方に使ってもらいたい方は、ぜひこれらの技術を習得してみてください。

今まで以上に良い反応を得られるようになりますよ。

ではまた

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