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病気と症状の違い

 セラピストを対象にした【失敗しない勉強方法】シリーズも、次回で第10回になります。

 第9回までは生死に関係なく、そこにあるものについて覚える作業が主でしたが、次回からは、症状や病気と関連付く分野に入っていきます。

 この分野の学習を進めていく中で、勘違いを起こしやすいことがありますので、今回は共通認識をもつためのnoteになります。

セラピストが勘違いしやすいこと

 セラピストがよく勘違いを起こすもの、それは【症状】と【病気】です。この2つを、混同してしまっている方がとても多くいらっしゃいます。

 患者さんが何となく使っているからというのは、セラピストが何となく理解していていい理由にはなりません。

 なぜなら、セラピストは症状へのアプローチは許されているが、病気へのアプローチは許されていないからです。

 つまり、病気を治せるなどと公言してはいけないし、患者さんに期待感を抱かすようなことを伝えてもいけません。

【症状】と【病気】は違う

■【症状】とは、

 体の異変に対し正常とは違う感覚を、主観的(自覚症状)または客観的(所見)に感じる体の変化のことです。症状が出ることを「発症」といいます。病気になる前、また病気中に起こります。保険の適用ができません。
 
・不調
・違和感
・コリ
・痛み
・しびれ
・〇〇症
・〇〇症候群 など

■【病気】とは、

 症状の有無に関わらず、体の組織が変形・変質することです。病気になることを「罹患」といいます。症状を伴う場合も、伴わない場合もあります。医師などにより保険診療が適応されます。(一部例外あり)

・〇〇病
・〇〇疾患
・〇〇障害
・炎症
・感染症
・がん

まとめ

 今回は【病気】と【症状】の違いについてシェアしました。

・病気ではないが、症状がある場合は、症状へのアプローチが可能です。
・病気の時は、症状へのアプローチが可能な場合もありますが、病気の治療は行なってはいけません

  もし検査の結果、異常が見つからなかったとしても、患者さんが言うからには、必ずそこに何かがあるはずです。

僕たちは
「状態の変化よりも、主観や客観を大切にする必要があるんだ」

ということを忘れてはいけません。

 セラピストは医師とは違い、病気を治すことはできませんが、症状を消したり、和らげることはできます。

 これから、テーマが進んでいく中で、自分自身の課題も出てくると思いますが、病気毎にまとめるよりは、症状別でまとめておくと、いいと思いますよ。

ではまた

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