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Weekly Follow-up

2023年10月21日

こんにちは!

 今週から米国経済は決算シーズンに突入します。米国経済は堅調さを維持しているため金利が高止まり状態です。また、議会の混乱や地政学的リスクも相まって不安な相場状況が続いています。既に大手銀行は決算発表を終えましたが、来週からはアップルやマイクロソフトなどのハイテク企業が登場します。彼らの決算次第では、米国経済の先行きに対する不透明感が一層増す可能性があります。
 以下は、筆者の独断と偏見で選んだ1週間を振り返るにあたって押さえておきたい5本のニュースです。


停戦の兆し見えず

 国連の安全保障理事会はパレスチナ問題で双方に一時停戦を求める3案を決議したものの、いずれも否決された。中でもブラジルが提出した案は多くの国が賛同したが、アメリカが拒否権を行使しため否決となった。一部報道では、イスラエル軍の地上侵攻の準備は整っているとされ、緊張状態が高まっている。

3ヶ月ぶりに3%下回る

 9月の全国の消費者物価指数が発表され前年比で2.8%上昇した。上昇率は前月に比べ0.3ポイント下がり、13ヶ月ぶりに3%台を下回った。企業の値上げは一服感があるものの、食品の伸びは高止まりしており、引き続き家計に苦しい物価高となっている。

著名人相次いで亡くなる

 シンガーソングライターで「アリス」のリーダー谷村新司さんが10月8日に亡くなっていたことが分かった。74歳だった。今年3月に急性腸炎のため入院し療養していた。また、「タケモトピアノ」のCMでお馴染みの財津一郎さんが慢性心不全のため89歳で亡くなった。

全車禁煙へ

 JR東海は2024年春を目処に東海道新幹線内に設置されている喫煙ルームを廃止することを発表した。健康志向の高まりや喫煙率の低下を廃止理由に挙げている。今後は同ルームを災害対応の備品を保管する部屋にするとしている。

臨時国会

 20日、臨時国会が召集された。今国会では物価高への対策を盛り込んだ補正予算案の可決を政府は目指している。また、今国会から細田博之氏に代わって額賀福志郎氏が議長に選出された。

THE PLUS

 アメリカ下院は議長の選出に難儀しています。マッカーシー議長の解任動議が可決された後、共和党No.2のスカリス氏が一時、共和党代表として選出されましたが、共和党内で選出に必要な数の支持を取り付けられず候補辞退に至りました。次に、トランプ派のジョーダン氏が共和党の代表者になりましたが、未だに支持を得られず議長の席は空白状態が続いています。
 上半期、市場では米国債の格下げがありましたが、その理由の一つに議会が挙げられていました。このままの状態が続くと議長が選出できなければ、本予算が成立できず政府施設閉鎖やウクライナ、イスラエル支援も滞る可能性があります。分断のアメリカと呼ばれて久いですが、アメリカ政治の劣化を強く感じる事態です。

それでは皆さん良い週末を!

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