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人の育成はワインの様に熟成していくのを待つこと

現在、サービス業に於いての人材不足を
外国人スタッフで採用しているところが
増えて来ているな、と思っています。

その外国の方へ、旅館業やおもてなし業で
働いてもらうことは日本の文化を知ってもらう
絶好の機会だと思うのですが、

実際は文化以前に習慣、風習、風土
それらの違いが伝わりにくく、
何故、それをしているのかさえ判らないまま
ただ毎日の業務を流れの様に動かしている職場が
多いように思います。

案外それは、外国人だけではなく日本人に於いても
同じなのかもしれません。
日本人だから言わなくてもわかる、は必ずしも
そうではない事。

根本の部分こそ実は一番時間を掛けて丁寧に
伝えていく必要があります。

ですが、現場はとにかく忙しい。
僅か数日の研修で、もしくはしっかり研修日程を
取っていたとしても一番大切な部分に触れる時間は
僅かで、残りはとにかく「やり方」を伝えていることが
多いのが現状でないかと思います。

「やり方」と同時に
「在り方」を伝えていくことがとても大事。

それは国内外問わずです。

それぞれのアイデンティティを大切にしながら
認め合い、どの部分を互いに補い合うか
それがチームになっていき、統一したサービスへ
繋がるのです。

経営的にもここを大事に循環させることがとても大切。
ウェルネス経営とはそういう根幹の部分をどれだけ
大切にしていくかに尽きると思います。

人の育成には時間も掛かるし、きれいごとだと言われる。

だけどそれらを続けて誰かひとりに伝わるだけでも育成は成功となるのだと思っています。そこから一つ一つ、枝が伸びていくように、次へ次へと繋がっていく。小さな苗木が大きな大木まで育つには時間が掛かるもの。それはワインの熟成と同じようなもの。成熟して香りが立ち唯一無二の味わいと存在になれたら最高でですね。

大事に大事に水と栄養と環境を与え続けることが大人の役割であり、次世代を育成するリーダーの本当の役割だと思います。

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