釧路旅での学び② ~大自然樹木の生態~
南の暖かい地方で育った私は、
ヤシの木や梯梧、ガジュマルのような
亜熱帯の大きな木、色鮮やかな花や
熱帯魚。。
これが日常で毎日がカラフルに彩られた
イメージの中で育ち、
正直、北の寒色系の色彩が苦手な部分も
ありました。
それから北海道出身の主人と結婚して
北の大地がグッと以前よりも身近な土地になり
何度か足を運びながら、その土地の雄大さに
南の土地とはまた違う、北の大地に魅了されて
いたのですが、今回の旅はそれを更に深く、奥深く。。
自然を知り、その役割を知り
人間はその中でその一部をお借りして生きていく
ということの大切さを学んだのです。
北の大地には白樺や水楢の木が多く存在しますが
どれも木々が比較的細い。
それは、冬になるとマイナス20度の世界で
生き抜く木々なので、木の成長が年間に4mmしか
伸びないのだそう。。
それを高さ3~4メートルまで育つにはどれだけの
年月がかかるか。
ましてや生き物事態も生息しにくい寒冷地で
短い夏の間にどれほどの栄養を蓄えながら長い冬を
超えていくのだろう。。と
想像するだけでも今ここに立派な森が存在していることに
当たり前ではない自然の偉大さやそのサイエンスに
感動して聞いていました。
そしてそこに住む人たちは、昔、
現在のようなハイテクな機器もない中、自分たちの手で
開拓し、耕し拓いていったそう。
どれだけの長い時間を掛けて人間と自然のバランスを
取ったの営みの歴史を繋いできたのだろう。。
そんなことを考えると気が遠くなります。
現代社会の中でずっと生きて来た私は
自然といえば、すでに安全で安心して作られた
守られた場所のことと思って生きてきたけれ
それを創った歴史があること。
そして、それ以上に大自然の偉大さに
人間が太刀打ちできない、出来るわけがない
スケールを改めて思い知らされた感覚です。
不自然な開拓や破壊は
生態系のバランスを崩す。人間自体の存続も
存在さえも当たり前ですが自然の一部。
皆、この地球という大地をお借りして生存が
成り立っている。
それを忘れてはいけない、つくづく感じる旅でした。
とはいえ、文明がもたらしたその恩恵のおかげで
人間は寿命が延び、素晴らしい文化も沢山築いている。
だからこそ、その背景を忘れてはいけないと思うし
常に「調和していく」ということを大切にしていきたいと
思うのです。
全てはバランスなのです。
改めて自分の理念に深くおとし込みつつ
時にブレる自分への自戒を込めて。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?