AbemaTV将棋トーナメントに、どハマりしておる

 日本育ちの日本人だが、20年ほど海外にいて帰ってくると、日本に対する見方が少し外国人目線になってしまう。

スーパーやコンビニで(モノの質とバリエーションと競争力のある価格で驚き)絶叫してしまったり、

電車を並んで待つ会社員の方々の姿に感動したり、

レジのお姉さんの最速オペレーションに目が釘付けになったり(しかも応対がめちゃ丁寧!!)、

レストランのサービスに舌を巻いたり、

でも最後に現金払いを求められると「developing countryかよ」とディスってしまったり。

ずっとずっと日本のドラマも映画も音楽も、ほとんど見ず聞かずの現地どっぷりだったので、私の中でこの20年の日本が抜け落ちておる。すっぽりと。

帰ってきた直後には「(他国のこの20年の変化はものすごい状態だったのに)びっくりするほど変わってない」ということに愕然としたのだが、時間をかけて見てみると、小さい変化は山ほどあった。

パッと見ではわからない選択肢が格段に増えていたり(N高校を始め、オルタナティブスクールが市民権を得ていた)、グローバルではないが国内にすごい成長をとげたものがあったり(ニトリとかアイリスオーヤマとか)、コンビニのおかげで田舎でも都会と変わらぬモノを安い価格で購入できるし(個人的にはスイーツw)、スーパーのお惣菜エリアの規模がびっくりするほど大きくなっていたり。

その背景を考えると、色々と思うところはあるのだが、日本なりに変化がなかったわけではないのだなと思うと、嬉しくもあった。

そんな中で、日本っぽいモノに目が奪われてしまうことも多々あった。畳に萌えたり、和菓子に目が釘付けになったり、回転寿司の高クオリティに手が震えたり、着物がめちゃくちゃカッコよく見えたり。観光に来ている外国人旅行客が、着物を着て街に繰り出している現場に遭遇すると、「今すぐ日本人は全員、着物を着た方がいいっ!」と一人で大興奮したりと、挙動不審なおばあちゃんになっていた。

そんな私たちが、目をつけないわけがないのが、将棋ワールドである。折しもティーンエイジャーが快進撃を続けていたり、将棋のレベルアップにAIが貢献していたりと、なかなかの見せ場のある世界で、子供たちにスタディ将棋と本の数冊を渡しただけで放置していただけのド素人の私まで、将棋のストリーミングを見るようになってしまっていた。

っていうか、カナメが一日中、将棋チャンネルをつけているから目に入ってしまっただけなのが。AbemaTVの将棋チャンネルである。

うちの子供たちは、みんなゲーマーで、特に下の二人は思春期を韓国で過ごしてしまったので、LOL(League of Legend)やOverwatchの対戦にドハマりしていた。横でその世界観を長年見続けてしまった私も、eSportsのカルチャーについてはある程度知ることとなり(スタジアム観戦までしちゃった(汗))、日本のLOLのCMや実況を見たりするとガッカリしたりもしていた。

そんな私にとって、その世界観を踏襲しているのでは?と思うほどに、めっちゃイケてるeSportsっぽいものが、将棋だったのである。

AmemaTVの将棋中継では、AIが候補手を提示してくれたり、勝勢敗勢を%表示してくれたりして、素人でも楽しめる内容になっている。そして、Youtube動画で色々な対戦や解説動画を見ている間に、棋士のキャラクターも立っているし、全世代から強い棋士が出ているし、何より、解説が超絶アドリブの世界なのである!!

途中交代するとは言え、長時間の将棋の解説で、(例えば棋士が長考していたりすると、状況が全く変わらない状況で1時間とか平気で過ぎてしまうのだが)、その間も延々と何かを喋り続けないといけないという、なんの罰だよ苦行だよと思う様な状況でも、あの手この手、時にはどうでもいい話などを織り交ぜて、なんとなく場をつなげてしまえる解説を担当される現役棋士の皆さん!!そんな解説者(プロ棋士)の話術もすごいなと思ってしまう。

そして!その究極の面白さを素人にもわかりやすい形で見せてくれるのが、

AbemaTV将棋トーナメント、だ!

視聴者にエンタメを提供しつつも、本気の戦い。しかも完全なる実力勝負、そして楽屋ストーリーまで垣間見れる!もう全部見たい。裏も見たい。

そう言って、カナメはAbemaプレミアムに課金してしまっていた..............

まず、CMを見て頂ければ、その世界観がよくわかると思う。

詳細と過去の動画についてはこちら。

これぞ!私が追い求めていた、カッコいいeSportsの世界感!

無料で見ることができるコンテンツもたくさんあるので、それらの動画で予習して、次の決勝戦はリアルタイムでも視聴をおすすめするのであーる。

私は、今回初めて視聴するようになったのだが、3人一組の団体戦トーナメントで、しかもリーダーがドラフト会議でメンバーを選んだり、個々のチームのカラーもそれぞれ明確かつ個性があり楽しめるものなのだが、それよりも何よりも、棋士の方々が真剣に戦うこの勝負のルールが「フィッシャールール」と呼ばれる早差し将棋で、各自持ち時間が5分で、一手差す毎に5秒追加される、というかなりスリリングな設定となっている。タイムアタック要素もあるので、若手有利とも言われている。そんな中で、シニアの意地を見せる対局が!

現会長と若手とのガチ勝負などなど。

その決勝戦が二週間後に行われるので、これはもう絶対に見ないといけないのであーる!!

将棋と言えば、うちの子供達がお世話になったスタディ将棋、まだ販売されてるのね!

海外にいる間もずっと手放さずに未だに家にある!これはよく出来ていて、捨てられないよー。

ちなみに、eSportsのカッコよさはこういうイメージ。これは2017年のLOL世界大会のグループステージのプロモーション動画。舞台は武漢。OTAKUが集うマニアックなものではなく、既に世界化を果たし市民権を得て男性のみならず、女性ファンがキャーキャー言う世界であーる。


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