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家を建てる前にBESS LOGWAYに行こう

 夫のカナメと私は、実家の6階建廃墟ビルを片付けながら、1フロアずつのんびりとリフォームやリノベーションをくり返している。

DIYした部分も、プロにお願いした部分もある。

現在のところ、4階、5階、6階については完了していて、屋上テラスの防水加工を経て、今年に入ってから、足場を組んでいただいての外壁塗装までが終わったところである。

この間、リノベーションについて本を読みあさり、動画を見まくり、あちこちに出向き大量の写真を撮っている間に、「家づくり」そのものが、シニア夫婦二人の共通の趣味化してきた感がある。

本格的なリノベを毎年イチから計画して完了するまでのサイクルを、すでに何度回したか分からない感じである。

毎回終わる度に、

「ふぅ、しんどかった。もう二度とやらないw」

と思うのだが、のどもの過ぎればなんとやらで、手つかずのフロアを見るたびに脳内に新たな間取りを描いてしまうのだ。

そして昨年度末から足掛け二年かけて、中古マンションリノベを終え、いまは倉庫にしている3階のリノベについて、色々とアイデアを練っているところである。

その状況で、カナメがBESSのLOGWAYに行きたいと言うので、見に行ってきたよ。

BESSというのは、高気密高断熱なログハウスをつくるメーカーで、アウトドア好きな方なら、一度は選択肢に入れたかもしれない。その展示場がLOGWAYである。

全国のLOGWAYは、こちらから見つけることができる。

ログハウスなんぞに一ミリも興味のなかった私であったが、最初の受付がある建物の中に入った瞬間に「新築の一軒家を建てるすべての人が、これを見るべきだ!」と思ったのだ。

ここが受付!

その理由は、「家づくりに対する既成概念を、一度リセットさせられる」からだ。つまり「かなりインスパイヤされる空間」なのだ。

建物の形がユニークだったり、室内に薪ストーブがあったり、土間を広くとってうまく活用されているだけではなく、キッチンの配置や部屋の区切り方など、普通の木造住宅を建てる際にも、参考になることが多々あるのである。

家を建てる際に、実際は色々と自由に設計できるにも関わらず、自分の脳内に「家とはこういうものである」という既成概念が邪魔をして、意外と思った通りの家にならなかったりすることもある。

なので、その既成概念を一度ぶった斬るためには、叩き台としての「こういう家もアリ」という実物を見てみるのが良いと思うのであーる。

例えば、こういう「ミニマムなキッチン」は、とても参考になった。

家を建てる時、キッチンに立つ担当者は「とにかく広く使い勝手の良いキッチン」を最優先に考える傾向がある。敷地面積が広い豪邸を建てられる方なら問題はないが、狭い敷地でスペースに制限がある場合、「広くなくても、使い勝手の良い対面キッチン」のリアルを見れば、「こういうのもアリかな?」とちょっと思わせてくれる。

スペース的には大きくないが、ちゃんと対面キッチンになっている。

AirBnBにありそうなキッチン

立ってみるとわかるが、すべてのモノへのアクセスが数歩で、冷蔵庫、コンロ、シンク、作業台のすべてがここに詰まっている。道具は手の届く見える場所に置かれているので、作業に手間取ることもない。意外とシンクも大きくとられている。

動線も完璧やん

オーブンは無理だろうが、電子レンジと炊飯器くらいなら、ここに収納可能。

床下収納に缶詰などの食品のストックもできる。

夫婦二人なら、無問題の大きさ!

また、薪が手に入るエリアにお住まいの方は、薪ストーブを設置するという選択肢もあるだろう。

玄関を入ったら、いきなりこの土間ありリビングスペースがあるタイプが、こちら。

急な来客にも、家族団欒にも使えるスペースがステキ!

ゲストの多いご家庭なら、ちょっと憧れちゃうスペースだよね。家族全員が、自然とここに集まるだろうなと容易に想像できる。

次のリノベで採用しようと思った仕組みがこちら。

ある壁の一面に、等間隔で可動式の棚受け(棚柱)を設置しておくアイデア。棚は後からいくらでも追加できる。

可動式の棚システムが参考になった!

個人的には、このOSB合板(背景にある板)の模様が好きではない(クラフト感が出る)ので、板については再考要だが、棚柱の設置は決定。
しかもとっても細くて、遠目には分からないほどの幅である。

よくウォークインクローゼットに採用されているのを見たことはあるけれど、キッチンの壁すべてに採用するのは斬新だわ。

棚受け部分は、こういう仕組みになってる

板を伸ばして、その下をゴミ箱置き場にするアイデアはGOOD!

うまく考えられている!しかも低価格で実現できそう。

2階部分で、スペースを区切りすぎず、オープンスペースを第二リビングにするのも良き。

子供たちが、ここで遊ぶ姿が目に見えるわ

テーブル側から見ると、こうなってる。斬新!

ちょっと楽しくなる空間

ベランダも、なかなかステキである。

2階ベランダにも水洗がある!

ここでお昼寝したいし、床にヨガマットを敷いたら、ヨガもできそう!

テラスにも巣篭もり感があって良いわー。

この引き戸は、3枚とも右側の壁部分にまで収納できる。完全に開くと、玄関からダイニング、リビングまでが一つの空間になる。が、仕切ることもできる。

引き戸の使い方が秀逸

引き戸をすべて収納すると、ダイニング側からは、こう見える。

いい感じに日差しも入って、まったりできそう!

ログハウスを建てる計画はないし、ログハウスに住みたいという欲求もないけれど、色々と参考になることが多々あったので、家を建てる前には、家族全員でぜひ見に行ってみてね。

親が知らなかったような子供の好みが分かるかもしれないし、ベランダに面した高気密のドアや網戸なども、地味だが考になるよ!


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