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豆腐干絲は台湾のスーパーに売っていない

 台湾暮らしが長かったうちの母は、帰国後にも色々と台湾料理を作ってくれた。鹹蛋たっぷりの塩味の台湾粽がその代表であるが、私は豆腐干絲の和え物(涼拌干絲)が好きなので、それを知っている母は、私達が実家を訪れると必ず作っていてくれた。

台湾にいた頃、母は、その麺を近くの市場で買っていたそうで、誰でも買える場所に売られているとばかり思っていた。

3年ほど前に、一人でデイパック一個背負って台北に行ったことがある。折り畳みの軽い大きな空バッグを別に持っていったのは、その目的の一つが食材調達だったからだ。台湾茶だけではなく、豆腐干絲を買う気満々であった。

目的のものの多くはサクサクと見つかったのだが、豆腐干絲だけはなかなか見つからなかった。思いつく限りの商業施設(百貨店、スーパーマーケット、市場)を回ったが、どこにもなかった。いや、あるにはあったのだが調理済みのものばかり。台湾の人はお惣菜としては買うけれども、自分で作らないんじゃないかという疑念すら芽生えていた。

そろそろ帰国予定の日が近づいて焦り始めた私は、ネットで色々と検索をしてみたところ、ある市場にたどり着いた。

当時何のサイトを見たのかわからないのだが、ここに豆腐専門店があると読んで、豆腐専門なら豆腐干絲くらいあるだろうと思い、行ってきた。

が。

意外と探し当てるのに骨が折れた。市場のおじさんに聞くと、あちこちに連れて行ってくれるのだが、置いてなかったり、調理済みのお惣菜だったりした。そのお惣菜屋のお姉さんに、オリジナルの麺はないのかと聞くと、明日の朝には入荷して、作る前のやつを売ってあげると言われたのだが、翌日は帰国日で来る時間がないというと、色々とあの手この手を考えてくださった。ステイしている所まで届けてあげるとまで言って頂いたり。台湾の方ってみんなめちゃ親切。

他を探してみると言って彼女とは別れて、また別の方に尋ねてみると、豆腐専門店があると言われ、「せやせや!最初から豆腐専門店に行く予定だったのに」と思い直して、指示された方向に歩き出した。

遠くから、これが見えた時には、絶対にあると確信したねw

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で、肝心の豆腐干絲は、こうやってちょこんと売られているの。

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ほんっとに見逃すよね。

私なんぞ見つけられずに、お店の方に聞いちゃったもん。あるだけ買おうかと思ったけど、他にも魅力的な商品があり、とりあえず頭を冷やして持ち帰れる量だけにした。

買ったのはこれだけ(でも意外と量はあった)。次回は巨大スーツケースを持ってくるぞと誓ったよ。

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家に戻ったらすぐに一回分ずつを小分けにして、さらにジップロック袋に入れて冷凍保存しておいたので、割と長く楽しめたな。

でもまぁ、帰国して思ったんだけど、日本にいる方がサクッと買えるがな(汗)。台湾の方も、今はネット通販で買うのかな?

さてさて。

低糖質ダイエットが流行しているのに、なぜに日本の人は目をつけないのかと思ったら、目をつけている人達はいたみたい。

炭水化物の麺を置き換えるがごとくガッツリ食べるのではなくて、お惣菜の一つとしてちょこっと食するのが良いよ~。

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