2.2 何はなくとも大容量ゴミ袋

 実家の片付けをしている中で、テンションがだだ下がりになることがままある。その中の一つが「大容量のゴミ袋のストックがなくなること」である。

地方によってゴミ処理の方法は違うだろうが、私たちの住むエリアはすでに有料ゴミ袋が採用されている。可燃ゴミ、不燃ゴミについては、その有料のゴミ袋に入れて、決まった曜日に廃棄することができる。一度に大容量を捨てるには業者さんにお願いしないといけないのだろうが、これまでの経験上、一度に大袋で20袋くらいは出しても特に問題はなかった。ただしキチンと分別してあれば、の話である。

 それ以外のものは、資源ゴミ、粗大ゴミなどに分類して、その都度、ゴミステーションに持っていったりする。粗大ゴミの場合は事前予約して、廃棄代金相当のチケットを購入して対象物に貼り、指定された日に指定された場所に自力で持っていく。自力で持っていけないものは、プロに依頼して相応のコストを払うことになる。

 片付け自体を、解体業者さんに一任して一括ゴミ処理をお願いする人もいるだろうが、その場合は内容を細かくチェックせずに全て廃棄処理ということになろう。我が家の場合は、カナメ自身がかつて使っていたものも残されているし、要するに「廃棄しないで残すもの」が埋まっているのである。

 堆(うずたか)く残されているモノの数々を、来る日も来る日も分別してはゴミ袋に投入していく。終わりが見えない中、ため息を飲み込んで、息を殺すように黙々と作業している時に、少しだけ光明が見えるときがある。ふと作業完了の証である仕分け済のゴミ袋の山を見たときに、「あぁこれだけ私たちは作業を終えたのだな」という感慨に浸れるのだ。そしてゴミ収集日が来ると、そのゴミの山(一度に出すには多すぎるので全部は出さない)が置かれていたスペースが少し空いたことを確認して、また明日からの活力を得るのだ。

 そんなこんなの作業を黙々としている時に、「ぎゃー、やられたぁああああ」と思うのが、ゴミ袋のストックがなくなった時である。一日で一気に片付けが進むこともあり、ゴミ袋はかなり残っていると思っていても突然なくなることがある。

 片付けをして、仕分けしてもゴミ袋に入れることができない。そんな時は、もう全く前に進まない。ゴミ袋を買いに行かねばならないのだが、なぜかそういう日には「今日はもう、ここまでにしよう.....」と思ってしまうのだ。テンションが下がってしまって、もう次の作業に気持ちが行かない。

 ちなみに、最大サイズの有料ゴミ袋も資源ゴミ用の一般的な大要領ゴミ袋も、だいたい5束(50枚)ずつ買っていたのだが、それが一週間くらいでなくなるということは、凄まじい量の廃棄物が出ていたことになる。

 経験者として言わせてもらうと、目で見てざっくりとこれくらいだな(例えばゴミ袋何個分くらい)という量と、実際に詰めてみた量には、信じられないくらいの乖離がある。ゴミ袋に入る大きさのものならば廃棄可能なのだが、長さがギリギリだったりすると、もうそれ以外にモノは入れられなかったりする。重いものもしかり。しかも、そこをケチって色々と詰め込んだり考えたりしていると時間だけが過ぎていく。

時間もコストだ。なのでゴミ袋だけは潤沢に用意して、自分が想定している量の2倍くらいのゴミ袋を用意しておくのが得策だ。大量に残ったとしても、ゴミ袋はこれからの生活にも使える。

ゴミ袋をたっぷり用意して片付けモチベーションを保ち続けることも、片付けを終えるための重要なTIPSの一つかもしれない。


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