引きこもりリテラシー

何度か書いているが、うちには子供が4人いる。

全員別々に住んでいて、ほぼ連絡がやってこない(汗)。

時々めちゃくちゃ心配になって、それとなくメッセージを送ったりすると、「read(既読)」マークがつくのをみて

「良かった..........とりあえず生きてる.........」

というのが分かるだけで、だいたい返事は来ない.........orz

生きているのが分かればいいので、深くは追求しない。私も大学生から20代の頃って、親のことなんて微塵も考えてなかったから、まぁ同じようなもんだろう。

この4人、性格も違うし、興味の対象も違いすぎて、仲が良いのかどうかもよくわからない。少なくとも「常にどこに行くにも一緒!」という関係では一切ない。

が、唯一彼らの共通因子が「ゲーマーである」という点であるが、好きなゲームタイトルやプラットフォームも違うので、そこでも微妙にずれている。

が。

とりあえずNintendo Switchは、発売と同時に手に入れて全員持っている。そして今回、全員が「あつまれ どうぶつの森」を買ったそうだ。

彼らの中では「あつ森」の話題で持ちきりらしく、日々めちゃくちゃ楽しそうである。

大事なことだからもう一度書く。

彼らは、毎日、めっちゃくちゃ楽しそうなのである。

そう。

ゲーマーって、外界の状況に関係なく、毎日めっちゃ楽しいのね!!!!

彼らを最も不機嫌にさせるものは、「ネット回線が遅い」ということで(たぶん接続できなくなったらペットボトルをモニターに投げつけるくらいのことはやりかねない......)、日々ping値のチェックをしては、「この時間帯はやっぱダメだな......」などと呟いていたりする。Twitterでな。私に呟くわけではない。

それをこっそり見ては、

「良かった.......死んでなかった........」と安心するこの親心よ。

末っ子はまだ大学生なのだが、授業は早々にオンラインに切り替えられてしまい、まさに私と同じく一歩も外に出ない生活をしていて、絶対にビタミンDの生成ができていないと思うのだが、本人はめちゃくちゃゴキゲンで、オンラインゲームのランク上げに勤しんでいる。

大学の授業は先生による一方向配信になることが多いらしく、

「なんかさ、授業見てるだけだから、あんまり面白くないな。音声だけ流して、ご飯作りながら聞いてるよ。」

などという不届き者である。先生の授業は正座して聞くものよねっ(違)。

今までだったら深夜に真っ暗の室内でチラチラと光るキーボードの前で張り付いているゲーマーを見ると、眉を潜める様な風潮もあったのだが.......。いや、今でもそれはやっぱり不健康よね。ちゃんと寝たほうがいい。成長ホルモンは深夜に出るらしいし

うちの子供たちは全員帰国子女なので、主に米国式の教育の薫陶を受けている。中学生の頃から全員MacBookが与えられていた。全ての授業でデジタル化されていて、それが当然の環境で高校まで終えている。大学でももちろんコンピュータの使い方に困ることもなく、仕事も基本的に初日から問題なくIT化された環境に馴染んでいる。

バイトすらネット経由で、自宅から一歩も出ずに完結させたりしている。中には海外から仕事を受けて時給US$20とっていたりも。

そして全員ゲーマーなので、当然自分で太い回線を引き、それなりのコストを支払っている。ちなみに全員スマホは格安SIMで、もちろん固定電話などは引いていないし、地上波が映るテレビも置いてない。が、ラップトップも含めて、モニターは複数台持っているという自宅環境である。クレジットカードも当然持っている。ないとサブスクリプション契約できないしね。

そして全員自炊対応済みである。とりあえず家でご飯を食べられる体制にはなっている。

かつ、恐ろしいほどビジュアルに関心がない。三年落ちのユニクロも平気で着てる。そもそも外に出ないし。そこにお金は落としていない模様。

今までも、近所のスーパーやコンビニには行くが、まとまった食材はアマゾンやネットスーパーで購入していた様で、なんちゃら宣言が出ようとも、恐ろしいくらい生活が変わっていないっぽい。そして精神的にイライラ欝々することもなく、キャッキャと「あつ森」の世界でゴキゲンでいられる彼らが、なかなかの安定感を見せているのである。

外界や自分に対する期待値もあまり高くないので、テンションが一般人より若干低い辺りで、だがしかし常に安定しているような印象がある。あくまでも少し低いレベルで、だが。

彼らは、父親の仕事に振り回されて、時期関係なくバンバンと国際引越させられて、転校ばっかりだったので、自分の将来に対する確固たる目標を設定できる環境にいなかったのだ。だって、具体的な目標立てても、だいたいゼロクリアさせられるからね。そういう不可抗力の連続にさらされていて、とりあえず置かれた現状でなんとかするしかなかった彼らが、大人になった今でも、同じようにスルスルと生きているのを見ると、世の中って本当に何が正解かはわからないけど、なんとなく日々ゴキゲンに過ごせる人が幸せなのかも、と思ったりする毎日である。

それにしても、任天堂ってすごい会社だよね。何人の人間の命を救ってるのかって思うと感謝しかない。任天堂ありがとう。

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