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シニア入り口で、断捨離以前にやっておくべきこと!

 今住んでいる家は、6階建ミニビルでカナメの実家でもある。そこに残されていたモノの整理が想像を絶する大変さだったので、改めてメモっておく。

人間、いつどこで何があるかはわからないけれど、だからといって若いうちから現世にサヨナラする日をリアルに感じることは多くはない

が、シニアともなれば、それは「100%やってくるリアル」という思いを強くする。だから終活と称して手元のものを処分、整理する作業に取り掛かる方もいらっしゃる。

素晴らしすぎる。すごすぎる。それができる人はマジで尊敬できる。

でも、多くの人は、これが意外とできない。

なぜかというと、残りの時間がいかほどかは、誰にも予想できないのだ。1ヶ月先だと思えば、思いっきりバッサリと廃棄して、数枚の衣類を残すのみ……なんてことが可能なのかも知れないけれど。

実は、余命を悟った実父にマジでこれをやられてしまい、天晴なほどに全てを整理してキレイに逝かれてしまった…….。最後の最後に病院に持ち込んだ文庫本2冊は、亡くなる数日前に「古本屋に持ち込むか捨てといてくれ」と言われて、それを私はまだ手元に持っているのだが、それ以外の本は整理済みという徹底ぶりだった。

が、こんなことが可能な人は多くはない。っていうか周囲にこれをやっていた人は、実父以外に私は知らない。みんな大量のモノがある状態でその日を迎え、残された人がその整理に時間とエネルギーをとられていくのだ。

そこで提案である。

何度も大量の残置物を整理した経験から言うと、何が最も大変なのかというと、

雑多なモノの分類・分別!!

これに尽きる。

いろんなところに、いろんなものが混ざり合って存在しているものを、1個1個手にとって、残すべきもの、可燃物、不燃物、資源ごみなどに分類することが、マジで大変なのである。

(個人情報の入った書類は、すべてシュレッダーにかける必要があり、そのために電気式のシュレッダーを購入したほどだ。)

逆に言えば、「キレイに分別されているものならば、大量にあっても廃棄は難しくない」のである。

具体的に言うと、クローゼットの中には衣類だけ、キッチンにはキッチンツールだけ、本は本棚にしかないし、大事な書類や貴重品が、一箇所に集まっている状態であればいいのだ。

残された人が衣類を処分する場合、その服を大きな袋に詰めて資源ゴミの日に出すか、リサイクルショップに持ち込むだけでいい。そしてその服の枚数は多くても実はあまり困らない。が、シミがついていたり破れていたりするものは、サクサクと処分しておいて欲しいのだ。

残された人がそれを見るのだと考えれば、捨てられるよね?

これだけやっておけば、残された服は、他の人に回せるくらいのレベルのものだけになるので、「捨てる」「リサイクル」の二択の判断を必要としない。

確かに全体量を減らしておく方が良いのだけれど、残された時間の長さが分からない限り、生きている時間を楽しく過ごすために必要なもの、趣味のものまで処分しようとするのは本末転倒かと。

死ぬために生きているわけでもないしさ。

だからせめて、いろいろなものが雑多に混ざり合っている状態だけは避けておくといいと思うのだ。

クローゼットの中からパラパラと不燃ごみが入っていたりとか、貴重品があちこちからポロポロと出てくるとか、書類がキッチンにもリビングにも寝室にもあるような状態だと、マジで残された人は困る。

そして大きな声で言いたい。

残された人にとって意外と処分が大変なのが、大量の古い化粧品と(洗剤などの)薬剤類!

高齢になると、古い化粧品の瓶を大量に残してあったりする。

新品のまま消費期限が切れて数年以上経っているものも、すべて中身を出して洗浄し、資源ごみとして分類して出さないといけないのだ。

化粧水などは、どんなに振ってもちょっとずつしか出てこないので処理に時間がかかるし、ジェルやクリーム状のものは、ティッシュで中をかき出して洗わないといけない。

ちなみにメイク系(チークとかシャドーとか)のものは、がさっとそのまま不燃ごみにつっ込めるので、大量にあってもどうってことないが、瓶入りのものが多種類ずらーっと並んでいて、すべて使いかけだったりすると、本当に処分が大変なのである。

洗剤やシャンプーなどの薬剤類も、新しいものなら問題はないが、古いものなどは化学変化したり劣化したりしているので、すべて廃棄することになる。スプレー類の処分って、マジで大変なのよ!中身を全部出さないといけないし!!

こういうものを大事に残していると、残された人がとても困るので、サクサク処分しておくのが良いよ。

結論

1、消費期限が切れているものは、常にサクサクと自分で処分。
2、すべての所有物を、できるだけハッキリと分類しておくこと。

これだけでも、すっごく助かるので、シニア入口~シニアの方は、ぜひぜひやっておいてね。

余力がある方は、

3、分類済みのものの全体量を少しずつ減らす。

ということを、ゆるゆるとやればいいかな。

ちなみに私の場合、書類はしかるべき場所に分類してあるんだけど、その量が尋常じゃないので、これから処分せねば……….orz

一時期減らした調味料類が、またまた増えつつあるので、これも減らさねば……orz

もっと整理が困難なのは、デジタルデータである。過去に保有していたPCも、ハードディスクだけは手元に大量にあるので、そこから大事なものを吸い出して整理しなきゃいけないんだけど(貴重な家族のビデオとかも、時々発掘されたりするのだ)、チェックしているうちに動画を見て楽しんじゃって、全く前に進まない(汗)。

モノを強制的に処分したいと思うなら、思い切って小さな家に引っ越しするのも良いアイデアだ。

NetflixのTiny House Nation、面白いよ!
小さく住んで、QOLを上げるなんて、シニアライフにピッタリ!


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