あなたはアボカドのぬか漬けを食べたことがありますか?
過去に何度もぬか床をダメにしてしまった私である。
いずれにしても国際引越で生物は持っていけないので、最大で数年の付き合いしかできない。
と書くと、常にぬか床をまぜまぜして大切に育てたけど、引越の際に涙のお別れをしてきたみたいじゃない。やだわ、私ったらなんて見栄っ張り。
めっちゃカビはやして、カビ周辺を多めにとって捨てて、追加の糠を投入したりもしたが、だんだん嫌になってしまって「塩分多すぎだし、健康に良くないよね。やめよう」とまるでぬか床が悪いかのような責任転嫁をして廃棄。それ、そもそも糠のせいでもないし。塩だよ、塩。
今回、リテールセラピー気味のカナメからのミッション(楽天の買いまわりに参加せよ)が下ったので、送料無料で1000円以上のモノを物色していた。ソレ以上の理由はなかったのだが、たまたま見つけたのが
こうじや里村 冷蔵庫で育てる熟成ぬか床800g スタートセット
というもので、とっとと買った。
楽天のオンラインショップのリンクが埋め込めなかったので、こちらから。なんとか見つけてね。
冷静に考えると米ぬかはそんなに高いものではないのだけれど、塩やら鷹の爪やらを揃えるのが面倒なので、プロの暗黙知&送料込みで1000円は安いと考えて割と迷わずにポチった。
あっという間に届いた。
わかる?
このパッケージとガイドブックのセンスが光ってるねん。
所帯じみたという意味の「糠味噌臭い」という言葉があるが、完全にそのイメージを払拭にかかってる。こういうスタイルにしないと、若い人買わないよね。さすがだわ。
自分でも驚くほどワクワクしながら、冷蔵庫にキュウリがあったので、とりあえず漬けてみた。捨て漬けしなくていいらしい。あれ、面倒だったのよね。
これ、熟成ぬか床、というらしい。すでに植物性乳酸菌で熟成発酵させているので、届いたその日からバッチリ浸かると書かれている。ただし最初の数回は「浸かりやすい状態だから時間短めに」とも。
ぬか漬けは久しぶりに食べるし、過去20年間は自分流に漬けたものしか食べていなかったので(日本への一時帰国時に米糠自体は買って帰ることはできたので)、一般的なぬか漬けの味の正解がわからない私。
最初はガイドブック通りに漬けた。自己流は危険過ぎる。漬かったキュウリを取り出して水洗いし、水分をキッチンタオルで拭いて切ってみた。
このなんちゃって料理人(私)でもわかる、切った瞬間にイケてる感じ、お分かりいただけるであろうか?
マジ、美味い!!!
もしかして、日本にずっとお住まいの方にとっては、「え、これって普通のぬか漬けじゃん」なのかもしれないのだが、外国帰りの日本人、めっちゃ感動しましたです。
ちょっと泣けちゃった。
私が過去に漬けていたものって、本当になんちゃってでしかなかったんだなということが分かって情けない気持ちだけじゃないよ。美味しくて泣けたのよ。
横から覗き込んできたカナメにも味見してもらったら、
「うまいなぁ.......。これ、うっまーっ。」
と感嘆。キュウリの他に、茄子、大根も漬けてみた。みんな美味しい。塩分は確かに気になるので、漬ける時間を短めにして、少しだけ食べるようにしている。
そして、アボカドを漬けることにした。ガイドブックに漬け込む素材として紹介されていたので気になっていたのだ。
これが、想像を超える絶品!
ワイン飲みたいくらい!
ぬか床をお持ちの皆さんで、アボカドを漬けたことがない方、ぜひぜひ一度漬けてみてね。皮とタネをとってそのままそろそろと漬けて半日。
この他にも、ミョウガ、アスパラガス、豆腐、しめじ、長芋、ミニトマト、小松菜など、私が過去に試したことがない素材も紹介されているのでトライするつもり。
たしぬかも注文したよ。やる気満々や。
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