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Bánh mì (バインミー)を探し求めて

 ちょっとベトナムまで行ってきた............いけど無理なので、アクセス可能なエリアで食べに行って来たよ。

何度も「カナメと私は趣味も嗜好も志向もセンスも全てが違う」と書いてきたが、共通項もある。ともにアジア旅好き食べ物の好き嫌いがない。激辛四川料理も、タイ料理も、インド料理もなんでもOKである。どこに旅しても、何を食べても、二人ともガッツリと出されたものを全て食べ切ってしまう。

太るはずだ.....(その話じゃない)。

違うのは、カナメは割と美食家で舌が肥えているのだが、私の舌感度は、かなりの底辺レベル。ここでまぁ大体バトル。なんでもかんでも美味しいと言う私に、

カナメ「は?これが?不味くはないけど、まぁ普通やな。特に『美味しい』かというと、フツーとしか言えない。」

とディスる。

「美味しいもの食ったことないねんな........。今度連れて行ってやるよ。」

などと言うのが口癖なのだが、いざ出かけると吉野家に直行してしまうのは何故だ。

そんなカナメが本日セレクトしたお店は、JRに延々と乗って、そこそこ歩いた先にあるベトナム料理店である。ちなみに私が住むエリアに、ベトナム料理店は1店舗もない(涙)。

飛行機に乗ってベトナムに行くことを考えれば近いか。

あ(暑)っつ.........。

お茶飲みつつ炎天下を歩いて行ったのは、ベトナム人のお兄さん経営のお店で、フォー等もある。

が、私が食べたいのは、Bánh mìである。

実は、今までの人生で本場のモノを食べたことがなかった。それなのに、勢い&自己流で作ったバインミー(当然カタカナ表記w)が衝撃の美味さだったので、オリジナルを食べてみたかったのだ。

お兄さん「パクチー大丈夫?」

私「たくさん入れて下さいっ!!!」

と言うことでサーブされたのが、これ。うっわー、美味しそうっ!!!!

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大きな口でガブっと一口かじりついた瞬間に、全てを悟ったよ。

Bánh mìとは、パンの話ではないが、パンの話でもあるってこと。

なんのこっちゃと思うだろう。

Bánh mìの本質はパンの種類の話ではないが、パンも重要な役割を果たしていると言うこと。

正直言うと、パンの中に、なますとパクチーとチリソースが入っていれば、具は本当になんでも良さそうだった。

でも一口食べて「あああああ」と思ったのは、このパンにちょっと特徴があって、それが美味しさにある一定のウェートを占めていると感じたのだ。

1、外側はパリパリなのだが、フランスパンほどの硬さも厚さもない。

2、中はフワフワというより、気泡が多いのかかなり軽い印象。

3、パン自体は、ただただプレーンなパン。

間違っても高級パンの部類に入るものではないのだが、だからこそ他の具材と合わさった時に、クリスピーさとか、食材を邪魔しないパンの味だとかが、美味しさを後押しする仕上がりになっている。

このパンを再現するのは、かなり難しいなと思ったよ。

今までに色々なパンを焼いてきたのだが、そのどれにも属さない、一度も作ったことがないタイプのパンだと感じたのだ。材料は多くはなさそうだけど、焼き方が難しいなぁと。フランスパンの様に霧吹きをすればいいんだろうけど、時間をかけて焼いてもダメだろうし。

さて、調べてみたのだが、実際はそれほど難しくはなさそう。完璧を求めるわけではないので、このレシピは合格ラインでしょう。次回はこれをベースに作ってみたい。

さてバインミーの中身を分解すると、こうなってるのね。なるほどなるほど。

え.....これが決め手?Liquid Aminosは使ったことがあるんだけど(アレルギー体質の方にはお馴染みかも)、お醤油の代替品なので、まぁお醤油みたいなものなのよねー。

チリソースが入ってないのが不思議なのだけど、ナマスの作り方が分かったので、こちらも難しくなさそう。

それにしても、バインミーはめっちゃくちゃ美味しかった。最近の我が家でサンド系のものを食べる時は、「なんちゃってバインミー」にしているのだが(マヨネーズかクリームチーズを塗り、しっかりと味付けした肉類、キュウリ、サンチュ、大葉などの野菜、多めのパクチーとチリソース)、それでもバッチリ美味しい。

バインミーの決め手はパクチーだと思っているので、うちのパクチーさんが終わるのが怖い。すぐに次を植えなければ........。秋蒔きは9〜10月。小さいスペースでもスクスク育つのと、意外と発芽率がいいので育てるのが楽しいよ。


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