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子供のゲームをどうしても禁止したいあなたへ

 4人の子供を育てたというか、とりあえず毎日(テキトーな)食事を与え、手抜きのお弁当を持たせ、食洗機と洗濯機とロボット掃除機に家事を全振りしていた私が、上から目線でご指導してあげるね(違)。

子供にゲームを与えたくない、デジタル機器に触らせたくない、流行り物に流されるようになってほしくないと思って、それを禁止したい親御さんは多々いると思う。

流行りものにキャーキャーと振り回される親もどうかと思うけれど、それを徹底的に排除し、強い意志でもって子供をコントロールしたいと思う親御さんも、子供にとっては窮屈なものなのよね。

とは言う私とカナメは、子供にゲーム機を絶対に与えない側の親であった。友達のすべてがゲーム機を持っているのに、うちの子供だけ持っていない状況でも買い与えず。不憫に思った義父が長男ギンに買い与えるまでは、ゲームのない家庭であった。その後、結果的に同世代よりもかなり遅い時期からゲームに突っ込むようになった。

海外にいた頃、インターナショナルスクールで早々にラップトップ導入が決まった際に、Tech Desk担当になったテクノロジー担当の先生にも、数度絡みに(クレームをつけに)行った経験がある。

インターネットにつながったラップトップを思春期の子供に与えたら、どういうことになるか。

カナメ「あんなもん、子供に武器もたせるようなもんやろ。」

私「そうそう。ジョブズだって子供にデジタル機器を与えていないのに。」

当時は韓国のソウルに居たので、そう思う親は私たちだけではなく、周囲のママ友と会うとその話でもちきりだった。とにかくラップトップを触る時間を制限しようとしたり、ネットを物理的に切断したりと、たぶんその学校のすべての親と子供との攻防は熾烈を極めていたはず。

憎きFacebook!憎きオンラインゲーム!

とすべてのママ友達が思っていた。

そして、我が家では子供が小さい頃に、ポケモンのアニメを見せてあげてはいなかった。

あんな人間が作ったキャラレベルのもの、何を探求しようとも限界がある。それよりも自然の中から多くを学ぶべしと思っていたのだ。

当時の日本の幼稚園は、ポケモンのキャラの話でもちきりだったはずだが、うちの子供達は、その話に一切ついていけていなかった。それでも特に問題ではないと思っていたが。

しかし、小さい頃に禁止されたものは、大人になってからこじらせてしまうのだよ!

うちの子供達は4人とも成人済みであるが、極度のゲーマーでありポケモンだいすき人間になっておるのだ!

それとは逆に、デュエル・マスターズのカードと少年ジャンプについては、特に禁止したことはなく、長男のギンと次男のレンは、彼らの所持金のすべてをこれらに注ぎ込んでしまっていた。それを私もカナメも特に気にもとめていなかった。

つぎ込んだ金額がいくらほどになったのかは定かではないが、ある時期をすぎるとカードとジャンプ(雑誌)に一切の関心を失い、すべて廃棄して今に至っている。好みのマンガは個別にデジタルでは読んでいるみたいだが、発売日にすぐジャンプを買うようなことはもうないし、カードについても「なぜにあれほど熱中したのか自分でも分からない」とまで言うようになった。

つまり。

何かに興味を持ったら、それは結局、自分の人生のどこかのタイミングで必ず突っ込まざるを得ないのだ。それなら本人が興味を持ったタイミングで触れさせてあげて、その対象物との関係性に自分なりの結論を出させてあげる方が、その後の人生に活かせると思うようになったよ。

禁止されることで学べることなんて一つもない。
なぜならそこに何のトライ&エラーもなく、経験値は1つも増えないからだ。
思考も一ミリも深まらないからだ。

ちなみに、ゲームをやっていて悪いことばかりではないのよね。学生時代にゲーム翻訳のバイトをした子もいるし、ゲーム関係の仕事についている子もいる。私自身も、彼らが熱中するeSportsの世界に早々に触れて、投資の銘柄選びにも大いに利用させてもらったしね。

若い世代が熱中するものは、無条件で要チェックなのだよ。

要は、親が子供の脳内まではコントロールできないってことなのよね。

禁止すると、こじらせるよ。

おがばんの勝手に格言(仮)

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