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本日の2冊。久しぶりに開いた栗原はるみさんの本が、やはりすごかった
最近、TSUTAYAライブラリーではずっと勉強しまくっていたので、久しぶりに軽い本を読んでみようと手に取った2冊。もう一冊はいつもの勉強の本。
ところで、何かの勉強をしようと思ったときに、それが例えば専門書を何冊も読んでも足りないようなものでない限りは、とりあえず近所の図書館で読める本だけで、どこまで理解が進むのかを試してみるといいと思う。
必要なのは、じつは教材そのものよりも、それを吸収できる自分側のスキルの方。
ちなみに教材との相性があるので、教材選びも実はめちゃくちゃ大事。自分の相当の時間を投入するに値すると決めたものでないと、続けられないからね。
でも、そういうことを繰り返していくうちに、どんな本でも、どんな雑誌でも、どんな教材でも、最終的には自分側に吸収できるセット(構え)さえあれば、脳内に色々なものがプラスされていくという経験を得ると、人はいつでもどこでも貪欲に学べる。
歳をとると、モノを増やすことにも、お金を使うことにも、少しずつ抵抗感が生まれてくる。いつ死ぬか分からないから無防備に消費して資金が枯渇してもいけないし、明日死ぬかもしれないと思うと、後に残るモノは増やさない方がいいだろうなということを理解できるようになる。
だから、高齢者は、図書館に行ってしまうのだな。
世の中が、これからはAR/VRだ、テキストじゃなくて音声だ動画だといっても、それでも図書館は魅力的だ。エアコンが効いていて、掃除が行き届いていて、万人にとって快適な知の空間を作り上げる。
本屋さんがなくなっても、私は困らないけど、図書館は残してほしい。あと数百年くらいは。
さて、読んだ本はこちら。
1、女子栄養大学の発酵食のすべて
典型的な「買わなくても図書館で読めばいい」本。全くディスっている訳ではなくて、手元において何度も読み返すようなリファレンス本ではないというだけで、真面目に発酵食というものにどんな種類があって、どうやって作られるのか、その効果について丁寧に解説してくれている。
今の時代、発酵食について「それって何よ」という人はほとんどいなくて、一般の方でもほぼ知っている内容を深掘りしている本で、一度イラストをチェックしながら速読すれば、大体の内容が頭に入るので、後はネット検索して情報を得れば良いかなと思う。
が、この本の良いところはそういうところにはない。
普段意識していないような発酵食品それぞれに多大なメリットがあることをこれでもかと教えてくれるので、積極的にこういう調味料を使おうと強く感じ入ったのだ。人の行動を変容させるパワーのある本はすごい。そういう意味で、読んでみることはおすすめかも。
久しぶりに塩麹でも作ろうかな........。
2、わたしのいつものごはん
本を開いてレシピの最初から「あ、これはメモっとかないと.....」と思い、とりあえず次のページ、その次のページ、そして最後のページまで全部見てみたら、メモりたいページが8割を超えそうだったので、その場でKindle本をポチった。
実は、アマゾンのページを開くまでは「この本は紙で買っておこう」と思っていたのに、購入画面に行くと、Kindle本の方が圧倒的に安かったので、思わず安い方を買ったわ..........orz
どういう本なのかというと、「きょうの料理」で紹介されたレシピの中のベスト10や、栗原家での大人気&頻出メニューが紹介されていた。私の世代より上の方だと、ご主人の栗原玲児さんの方が知られた存在だったのだけど、その玲児さんが、どうもエスニック料理が好きだった方らしく、彼の好きなタイ風春雨サラダとタイカレーのレシピを見たときに、これはカナメに食べさせてあげないと!と思っちゃったのよね。
ところで、その人気レシピの一位がなんと「豚肉とれんこんの炒め煮」なの!
なんかびっくりしない?こういう地味でシンプルなレシピが一位!
レシピだけならネットで読めるけれど、それにまつわる栗原はるみさんのワンピントアドバイスが、読む側の人間の心を掴んじゃう。
彼女の本の特徴として(あとがきにも書かれているのだが)、初めて料理を作る人のことを考えて作られたレシピであること。完璧な仕上がりの一品を一度作ってみて、そこから各自がアレンジを加えて料理を楽しんでねというメッセージが添えられている。
毎日の食事を作る人にとっては、手をかけて時間をかけて調味料を揃えまくれば良いものができるのは分かっていても、それを求められたら健康を害しちゃうとも思う。こんなに簡単にできるのに、レストランにも負けない味が出せちゃったら、きっと誰もがお料理好きになっちゃうだろうなぁと思う。
ということで、料理本を一冊買ってみたいなぁ、と思う方にはおすすめできる一冊でっせ。ただし、彼女の本を大量に持っている方には不要かな。
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