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甲羅が凄いのよ、カメは

腎(酸塩基)について勉強していたところ、カメの面白い話があったのでメモしておく。

ニシキガメ(北米種)は冬の間仮死状態で過ごすらしいが、この間乳酸値200mmol/Lという超高乳酸血症になるという。

乳酸が増えるとアシドーシス(体内のpHを下げる、つまり酸性にする)となり、酸血症につながる。
ちなみにヒトでは、5mmol/L以上、pH7.25未満で予後不良となるので、200mmol/Lというのがすごい数字だというのがわかる。

どうやって体を守っているのか。

1つは体液中の、重炭酸イオン。血中の重炭酸イオン濃度は高く、また心嚢液や腹水にもある。
もう1つが甲羅の主成分炭酸カルシウムに由来する炭酸イオンだ。また甲羅には乳酸を取り込む働きもあるという。

重炭酸イオンと炭酸イオンが水素イオンのバッファとなりpHを維持して冬眠を生き抜いている。

よく出来たシステムだ。


ところで、昔良い感じのカメを見ると踏みたい衝動に駆られていた。
マリオ脳になっていたのだろう。

良い感じというのは、踏んづけたら中からスポーンと本体が飛び出て甲羅だけ残る、それが出来そうな大きさであるということだ。
もうホントにただの感覚。

当然だけど、幸いなことに踏むことはなかった。
大体出会いは動物園やお堀や公園の池なので、届く範囲にいなかったのがよかった。
危うく動物虐待で大バッシングをくらうところだった。

このご時世、マリオが動物虐待で訴えられないことを祈る!


と思ったらすでにいちゃもんつけられてたんですね。




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