見出し画像

願望はスタート、実現がゴール。願望がゴールと勘違いしている人が多すぎる。

精神的豊さ、幸福などのWell-beingが注目されています。モノが溢れる時代ですから当然のことだと思います。また、人間の余暇がどんどん増えてきているわけですから、考える時間も増えているのです。このようにWell-beingを考える人が増えるのは、今後もますます強化されていくでしょうね。

自己啓発やコーチングの分野では「ゴールの設定」が非常に重要です。ゴールの設定というと、私は「平和で戦争のない世界を創る」ということをゴールであると説明する人が多いですし、コーチングの研究者含めて99%が自分の願望をゴールとして認識している向きが多いのですが、願望というのはスタートなので間違ってはいけません。「平和で戦争のない世界を創る」と思ったことがなぜゴールなのか意味が分かりません。普通に考えて、目標・目的を設定しただけですよね。これはスタートなのですよ。ゴール設定というのはどういうことかというと「平和で戦争のない世界」が実現していることがゴールですよね。これは当然のことだと思います。世界中の国々の憲法に日本のような9条が入るということが「平和で戦争のない世界」の実現に繋がるかもしれませんよね。ならば、ゴールは「世界中に9条を創ること」なのですよ。このニュアンスの違いが分かりますかね?多くの人たちがゴールだと思っている願望というのは、スタートに過ぎず、スタートを語って満足してしまっているのですよ。しかも、有名人を含めてかなり多くの人たちが根本的に勘違いしていますから、皆がスタートを語って自己満足に陥ってしまっているという残念な状態になっているのですよね。

今後、このような誤ったゴール設定が根絶できるように、スタートとゴールを明確にしなさいというメッセージを自己啓発界の人たちは積極的に発信していくべきだと思いますね。そうすれば、願望はスタートで、実現がゴールという当たり前すぎる言葉の意味に多くの人たちが気づくきっかけになると思います。私がここまで危惧する理由は、願望をゴールと勘違いしている人というのは、往々にして認識が間違っているので永遠に達成できないゴール設定にしているわけですね。当然ですね。スタートをゴールと勘違いしているのですからスタート地点にずっととどまり続けることになるわけです。そのような人は自分では高尚なゴールを設定して、世界平和を目指しているように見えて、スタート地点で騒いでいるだけなのです。そうすると何が言えるかというと周りの人たちが馬鹿にするのですね。そのような状況で本人はどうとらえているかというと「ドリームキラーが現れた」と認識するのです。なので、永遠にスタート地点でうごめいているだけなのでストレスが溜まって「いつも怒っている人」が誕生することになるのですね。怒っている人が生まれる仕組みが理想と現実のギャップ。ゴールとスタートの距離が遠い場合に怒りがこみ上げてきます。よって、スタート地点をゴールだと勘違いしている人は正しいゴールが見えずに理想と現実のギャップに苦しみ続けることになるのですね。

スタートとゴールの真の意味を理解して、正しいスタート設定、正しいゴール設定をしましょう。そうすれば、コーチングや自己啓発の効果というのは多くの人たちが実感できるものになると思います。業界全体でコンセンサスを取っていかないといけないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?