じん 

都内近郊を拠点に生きているゲイです。 若さも失いつつあり、キラキラとした(主観)思い出…

じん 

都内近郊を拠点に生きているゲイです。 若さも失いつつあり、キラキラとした(主観)思い出やギトギトした思い出など、ゲイライフの振り返りをメインに日常を綴ります。 完全に自己満ですが、よろしくお願いします。

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  • 当事者が語るLGBTQ

    LGBTQ関連で自分が感じたことなど。

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    恋愛にまつわるエピソードたち。 ゲイカップルの話です。

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    ゲイのエロエピソードです...

最近の記事

俺のせい?(後編)

今までのいきさつはこちら。 三度目。 「注文してた練炭が今日届く。」という一行のメッセージ。 (んー、今までと方法が違うな...) 何かを実行するようなことは書かれていなかったが、すぐに行かなければならない衝動に駆られ、仕事を早退してヤツの家へ向かった。駐車場に車がなく、焦りながらもインターホンを鳴らした。 ヤツは留守にしていて、出てきたのはお母さんだった。 手短に自己紹介を済ませ今までの経緯を話した。そして"今回は本気かもしれない"ことを伝えた。 ポストを確認して

    • 俺のせい?

      「俺さ、今すっごい彼氏欲しいんだよね。恋愛したい。」 スマホ画面に表示されている「男一覧」をゆっくりスクロールしながらヤツは言った。 『アプリで彼氏なんか見つかるのかね...』 ヤツと同じ作業をしながら俺は答えた。 『最後に彼氏がいたのっていつだっけ?笑』 「もう忘れた。でもさ、彼氏作ってもきっと長続きはしないんだろうな...」 「2、3年後の自分が想像できないっていうか。多分それまでに自分で命絶ってる気がして 笑」 『また言ってる。楽な方法見つけてからにしな』 「ほん

      • ゲイの"呼び名"について考える

        まぁ、大した話ではないんだけれども。 メジャーどころのゲイYouTuberさんたち。 テレビ等に出ていなくても、ほぼタレントみたいなもので、YouTubeを生業にしている人たちから人気ドラァグクイーン、アーティストまで彼らには多くのファンがいる。 動画のコメントを読んでいると、女性(と思われる)ファンがかなり多い。 ノンケ男には入りにくい世界なのは昔から変わりなく、やっぱり女性の方が受け入れやすいのかな。 その女性(と思われる)ファンたちが書いているコメントに対してずっ

        • めんどくさい彼氏 その3(ゲイカップルの話)

          前回、前々回の話は記事の下にリンクを貼ったので、興味をもっていただけたらそちらもぜひ。 今回はその彼と行った旅行の話。 移動 海外ビーチリゾートへのパッケージ旅行。 出発地は羽田ではなく成田だった。 前回「その2」で書いたように、当時の俺たちの生活拠点は次の3つ。 1. 俺んち 2. 彼の会社の寮 3. 彼の週末用マンション 一緒に前泊して成田空港へ向かう計画だったんだけど、成田までのアクセスがいちばん良いのは彼の寮だった。でも、そこに俺が泊まるわけにはいかないので

        俺のせい?(後編)

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        記事

          ゲイの対談やらインタビューやら

          ゲイのYouTubeチャンネルが割と好きでいろいろ観ている。 個人が趣味でやっているチャンネルではなく、エンターテイメントとして運営されているチャンネル。 「しらスタ(のサブチャンネル)」「エンガブ」「2すとりーと」あたり。 ナイモンチャンネルまでいっちゃうとちょっとね。お腹いっぱい感ある... まぁ、そのチャンネルでインタビューみたいなものがあるじゃないですか。 「ゲイ自認はいつくらい?」「自認のきっかは?」というテンプレから「〇〇なエピソード」を教えてください的なもの

          ゲイの対談やらインタビューやら

          ひとりが好き

          ひとりで過ごす時間が好き。 彼氏との同棲はあまり望まない。 ゲイ同士で結婚できるようになったとしても多分結婚しない。 家に帰ってきたときに誰もいないとホッとする。 誰も待っていない家に帰るのが好き。 あれ、俺ってちょっと変?笑

          ひとりが好き

          ごめんなさいというエネルギー

          彼氏と、友達と。 つまらないことでケンカになることはよくあることだ。 そしてケンカの原因ってのは、どちらか一方に原因があるときもあれば、ただの意地の張り合いの時もある。 厄介なのは「意地の張り合い」のケンカ。 前の記事に書いためんどくさい彼氏と付き合っていたときに「どうしたら相手を説き伏せることができるか」ではなく「どうしたら相手に"ごめんなさい"を言えるか」を考えるようになった。 すごくエネルギーを使うことだけど、相手の言い分を認めて自分の悪かったことを探してみて。

          ごめんなさいというエネルギー

          追わない恋愛は相手を傷つける(ゲイの恋愛)

          追いかける恋してますか? 掲示板で知り合った5歳年下の彼。 二丁目でフラフラしているところに偶然連絡があり、「こっちも二丁目にいるから会いましょう!」というノリで初対面。そこで後日のデートの約束をした。 泊りがけで行くほどの場所でもないのに泊りがけで八景島デート。 キリっとした眉で眼力強めな感じなのに、やんちゃ風でよく笑う姿はとても可愛かった。 横浜のホテルにチェックインし、コトを済ませベッドでウダウダしていると、「ねぇ、俺と付き合おうよ!」と屈託のない笑顔で言ってきた

          追わない恋愛は相手を傷つける(ゲイの恋愛)

          性癖マイノリティー

          ちょっと感じたことを。 先日、"LGBTQのくくり”の記事を書くにあたり、トランスジェンダーの記事やらいろいろ読んでみたんだけど、そこに出てきた「トランスチェイサー」の存在。 トランスチェイサーの人たちって"くくり"としてはノンケなんだろうか。 (トランスチェイサー=性対象がニューハーフなどMtFの人や女装) とあるトランスチェイサーの人へのインタビューによると以下のとおり。 見た目も中身も女性が好きだけど、ちんこが好き。 むずかしい... これって「性癖」と呼んでし

          性癖マイノリティー

          モテるゲイとは

          ブレない 媚びない しゃしゃり出ない "イケメンマッチョ"だけじゃダメ。

          モテるゲイとは

          当事者からみるLGBTQの話 ② ひとくくりでいいのか?

          ゲイであることで差別されたことがありますか? 考えてみると「差別された」と思うことはない。 思春期の記憶と同性婚については別の記事に書くつもりなのでここでは省くが、世間のいろいろな制度・サービスで「男女のカップルや夫婦を想定しており同性カップルは想定外」というものは多い。でも、それって”差別”だろうか? ”不便”に感じることはあっても"差別"と感じたことは一度もない。「いいじゃん、カップルで同じ男湯に入れるんだから」くらいにしか考えていなかった。(楽観的すぎ) 少なくとも俺

          当事者からみるLGBTQの話 ② ひとくくりでいいのか?

          お花見わっしょい

          東京で雪が降ったこの数日は、この冬でも一番寒さを感じた。 まだまだ実感がわかないけど、来月の末にはもう桜が咲き始める。 桜といえば花見。ゲイはお花見大好き。(偏見) でも、どうも"集団の花見"が好きではない。 花見に限らず「大人数でウェイ!」こそ正義だと考えてた時期もあった。 しかし、ある時に気が付いた。「俺、大人数苦手かも 」と。 ゲイのお花見。会場はだいたいどこも同じ。 どのグループに参加するにも20人以下にはならない。なぜ。 そして、複数案件からお誘いがあればどれか

          お花見わっしょい

          ワンナイトにも礼儀あり

          ※ゲイ同士の性描写がありますので、抵抗がある方はBackしてください。 ワンナイトで会うにしても、最低限のマナーというかそういうものって必要だと思う。目的が目的なので、細かいことまで気にしないという人も多いんだろうけど。 色々とドン引くことはあったけれど、ここではライトな出来事を書いてみる。 念入りすぎ その日は、相手の部屋におじゃますることになった。マッチングアプリのメッセージで家の住所を教えてもらい、Googleマップで調べるとすぐそばにコインパーキングがあるのを見

          ワンナイトにも礼儀あり

          別離 -最後の幸せ-(ゲイの恋③)

          前回の話の続き。 (この記事でも補足しておくが、ここで書いている彼は「めんどくさい彼氏」とは別の人物である。) 手おくれ 夢のような夜から3年あまりが過ぎた頃。 彼に会うことは義務になってしまっていた。 会いたいから会うのではなく、「付き合っているんだから会っておかないと」という気持ち。 多分、それは彼もそう。 お互い干渉せず束縛もせず、それがいい関係だと思いこんでいた。 でも見方を変えてみると、衝突することを避けていたんだと思う。 相手に対する疑問や不満を自分の中で消

          別離 -最後の幸せ-(ゲイの恋③)

          めんどくさい彼氏 その2(ゲイカップルの話)

          元カレがこの記事を読んでいないこと前提で書いている。 笑い話にしてすまん。けど笑い話だ。 ということで、前回書いた元カレとのエピソード続編。 こんなことがあった。 大学進学で上京した息子に実家の親御さんが会いにくるというのはよくある話だ。 彼の実家は割と裕福で、「息子にいつでも会いに行けるように」と、彼が住む部屋とは別に家族用の広いマンションを大学近くに購入していた。 大学を卒業した後は、社会人になった彼の住居として使わせようとしていたらしい。 しかし、就職した彼は会社

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          ゲイバーが苦手だった話

          若かりし頃。 ゲイバーに夢と希望を抱いていた。 しかし、二丁目のゲイバーにひとりで乗り込む勇気はなく、たいていは「友達の行きつけについていく」パターンだった。 そこで話が合いそうな店子がいると一人でも通うようになり、「仕事帰りに二丁目で一杯」なんて生活を数年間は送っていた。 通っていた店が数軒あったけど、お目当てのスタッフ(話ができる店子)がいなくなってしまうと、自然と足が遠のいた。 そう、俺は飲み屋で「話ができない」のであった。 コミュ障とかそういうのではなく、単なる人

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