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プラネタリウムは大人のものです


こんにちは。11月になってもほかほかな日和が続いてることに幸せを感じております。朝は寒いですが。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

はい。今回は先日行ってきたプラネタリウムについて書いていきます。

暇が手繰り寄せた非日常


一通り仕事も私用も済み、やる事がなくなってしまった。
しばらくアニメでも漫画でも読んでダラダラしてしまおうかと考えていた。
しかし、いきなり、脳裏からスパァァン!!とある一言がやってきた。

「プラネタリウム、見ようぜ!!」

全くお前ってやつは...いつも急だぜ、マイマインド。
そう、そういえば気になっていたんです。プラネタリウム。
小学生の課外授業以来、見たことがないプラネタリウム。ほとんどの人がそうではないだろうか。
大人になって見ると、あの頃とは全く違う感想を抱くに違いない。
そして何より、星について少しは詳しくなりたいという知識欲もある。
宇宙に思いを馳せる人は多いはず。自分もその一人。

とりあえず次の日に行くことに決めた。

感、極まる


お昼ご飯を自宅で済ませたあと、大阪私立科学館へ向かう。
ホームページによると、世界最高峰のプラネタリウムが見られるらしい。
近代の技術の進歩はすさまじいので、あの頃とはどう違うのだろうとワクワクしながら歩みを進める。

・・・

中に入ってチケットを買い、投影時間になるまで入り口前にある椅子に座って待つ。
その日見たプログラムは「星の誕生」。タイトルでなんかもう胸がグッとくる。
しばらくすると上からゾロゾロと小学生たちが降りてきた。まさかの課外授業と重なる予想外の出来事。いや科学館側からしたら日常かも知れないが。
どうか静かに見ておくれよ...と無駄に祈る。

・・・

投影時間が迫り、入口が開け放たれる。
まずは小学生の団体から入る。既に騒がしい...不安しかない。
その次に一般客。平日なのでまばらにしか人はいなかった。

中に入ると、ほのかに照らされた、澄んだ青色の光が天井一面を覆っている。
この何とも言えない、プラネタリウム独特の不思議な空間に少し息を呑んだ。

よく見えそうな上の方の席に、深々と座る。
見上げやすいように、背もたれが結構後ろに下がる。
天井の青色をぼんやり見つめる。
アーチ上になった天井からは、下の方にいる子どもたちの声が反響して何を話しているのか分かるほどによく聞こえる。
静かに、と叱る先生の声に時々こちらもビクッとする。

投影時間になり、青色の照明が消える。

あたりが暗くなり、目の前に浮かんできたのは、夕暮れ前の大阪の景色。
今日の日の入りの説明、日が落ちた後の大阪の夜景の様子、ぽつぽつと見える星の説明。
そのあと、もし、街明かりが一切消えたとき、夜空はどうなっているのかという言葉のあとに、大阪の夜景は消え去る。
その代わりに、空に映し出された満天の星々。天の川。
時折流れ星が流れ、それを見つけた子どもたちは指差して声を上げる。

ここで、泣いた。

街に住む者にとって、星という存在はあまりにも希薄すぎる。
本当は、空一面を埋め尽くすほどの星が、いつも瞬いている。

街明かりは人が生み出した、生きるための光。
星々が放つ光は、ここにいるよと知らせるための光。

街の明かりが、星の存在そのものをかき消してしまっていることの無情さに、泣いた。

そのあとは星がどのように誕生し、どのような最後を迎えるのか事細かに解説していた。

星々の生涯については自分がここで説明するよりも、ご自身でぜひプラネタリウムへ赴いて、その目で耳で確かめていただきたい。大阪限定ですが。

あと、聞いたことない星座を知れるのも、楽しいものですよ。
ろ座とか。ろ座。

大満足


投影が終わり、余韻に浸りながら小学生と共にわらわらと出ていく。
余韻の中で思う。

星も、我々人間も、辿る道は同じ。
ただ、生きる時間が違うだけ。

地球から見える星の光の中には、とうの昔に消えてしまった星の光もある。

遠い遠い宇宙の中を駆け抜けて、やっと地球に届く、星が残した光。

それはまるで、思い出のよう。
そこにいなくても、その人がくれたものは、ちゃんと残っている。

年を取って、いろんなことが理解できるからこそ生まれる考えだな、と思いました。

色んなことに気付けたきっかけになり、大満足でした。

ちょっとハマりました。プラネタリウム。

気をつけていただきたいこと


最後に…
薄暗い空間。
耳に優しいナレーション。
程よい角度の椅子。

めちゃくちゃ眠くなります。

横の席にいたおじさんはグーグーと寝ていました。
自分も少し疲れていたので、めちゃくちゃ睡魔が襲ってきましたがなんとか耐えました。

体調がすこぶる元気の時に来館することをオススメします。



最後まで目を通していただきありがとうございました。

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