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【レシピ】健康で文化的な最低限度の朝食を ~夏季編~

一日の三食で一番どれが好きですかと聞かれると、迷わず「朝ごはん」と答える程度には朝食が好きだ。目が覚めて、すっからかんのおなかを満たすあの時間が、一日の幸せの半分くらいを占めているんじゃないかと思うほどである。
しかし世間一般的にはどうもないがしろにされがちな印象がある。食べずに出勤したり、食べてもバナナだけとか、なんちゃらゼリーとかコンビニの袋パンとかを放り込むだけとか、とてもじゃないけど「味わう、楽しむ」とは程遠い現状に置かれているケースも多い。
気持ちはわからんでもない。そもそも子どもの頃から朝食はダルかった。眠いし食欲ないし。独り暮らし時代も焼いた食パンだけでは充実感など微塵もないし、とても「おいしい」とは思える代物ではなかった。その良さに気づけたのは、結婚して妻りつこが朝から目玉焼き作ってくれたりサラダを盛り付けてくれたあたりからだっただろうか。だがそんな妻りつこも、子どもが産まれたことで起きた瞬間から「子守り」というタスクが発生することに..とてもじゃないけど朝ごはんに手間をかけていられる状況ではない。しばらくは袋パンやらでしのぐ日々が続いていたが、すぐおなかもすくし栄養面も心配だし..そこで立ち上がったのが例によって父親の私であったというここまでのあらすじ。
どうすれば忙しい朝に健康で文化的な最低限度の朝食を準備できるか。色々と考えた末にたどり着いた答えが、「前日の夜に野菜を切ってルクエのスチーマーでチンして仕込み完了(さっそく出てきた)、朝は再度軽くチンすればOK」というスタイルだった。

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キャベツ・にんじん・ブロッコリー・かぼちゃあたりを入れておけば、まず間違いはない。ホカホカの温野菜にキューピーのごまドレッシングかけたらもう相性抜群である。
で、本来ならその手順を案内しようと思ったのだが、タイミングの悪いことにだんだん暑くなってきてしまった。朝の牛乳もアイスに、そしてサラダもさっぱり系に切り替えたい時期。そこで今回は温野菜サラダの派生版として編み出した「蒸し野菜のマリネ」をご紹介したい。後から生まれた話を先にするなんてドラクエのロトシリーズみたいでカッコいいじゃないか。

■ 必要な道具
・ 包丁まな板
・ ザルとボウル (キャベツとブロッコリーを洗う用)
・ ピーラー(にんじんの皮を剥く用)
・ 耐熱ガラス皿

■ 材料(3日分)
・ キャベツ: 1/4~1/2玉
・にんじん:1本
・ ブロッコリー:1/2株
・ ミニトマト:12個
・ 酢: 大さじ4
・ 砂糖: 小さじ1
・ 塩: 小さじ1/2
・ ブラックペッパー: お好みで

■ つくりかた
[1] キャベツをざく切りにして軽く水で洗う。
[2] にんじんの皮を剥き、色紙切りにする。
[3] ブロッコリーを軽く洗い、包丁で房の部分を切り分ける。
[4] [キャベツ・にんじん・ブロッコリー]を耐熱ガラス皿に入れ、ラップをふんわりかけて12分(600W)ほどレンジにかける。 ※密封はしない
[5] ミニトマトを半分に切っておく。
[6] 加熱したガラス皿の粗熱が取れるまで待ち、手で触れる温度になったら野菜たちの水気をギュッと絞る。
[7] ガラス皿にミニトマトを加え、[酢・砂糖・塩]で味付けしながら全体を混ぜる。
[8] 完成。冷蔵庫で保存しておく。

■ あとがき
平日の夜に仕込みをするなんてめんどくさいと思われるかもしれないが、チンしたり冷ましたりする時間を除けば10~15分もあればできる作業。YouTube見てるヒマがあったらぜひトライしてほしいし、何なら見ながらでも全然できちゃいますからね。しかも1回やれば3日分のストックができる。酢の抗菌力のおかげか、日が経っても何の変化もないので劣化を気にしなくていいのもポイント(例によって保証はしません)。
レシピの中では材料を限定したが、蒸し野菜でも生野菜でも好きなもの入れていただいて大丈夫です。セロリとかバジルとか、あるいはハムや茹でた鶏ささみとかも相性よし。残り物加減とも相談しながらどうぞ。
しょっちゅう飲みに行ってた頃には難しかった習慣ですけど、早めに帰るようになったからこそ可能な技。まさに「父の料理」にピッタリと言えるのではないでしょうか。
冬場の温野菜バージョンは然るべきタイミングでまたご紹介します。そして伝説へ。

いつも読んでくださっている方、スキしてくださっている方、ありがとうございます。お気持ちだけで十分でございます、はい。