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多様かつインクルーシブな社会づくりがSDGsにつながる

アメリカに住んで20年。医療者として働いています。

人種差別、階級差別、ジェンダー差別、障害者差別、文化差別、年齢差別・・・

社会の権力者が決めた「ノーマル」から離れると生きづらいのは、アメリカでも日本でも世界中どこでも同じなのは理解した上で・・・

⚪︎ アメリカで暮らすアジア人


きっかけの一つがコロナ禍。

アメリカ国内で先進的なサンフランシスコ・ベイエリアでも80~90代のアジア系の人たちが攻撃される事件、学校ではアジア系児童・学生がいじめられたりなど・・・

これまで比較的ひっそりと暮らそうとしてきたアジア人も大っぴらに差別の対象に。

特に女性や高齢者がヘイトクライムのターゲットにされる事件が増えました。

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こちらのビデオでは6分で分かりやすくアジア系アメリカ人への差別の歴史を学べます(英語) 。

アフリカ系アメリカ人たちがアジア系コミュニティのために声をあげています。
私たちも黒人コミュニティのために声をあげていく必要があります


⚪︎ アメリカの医療から見えてくるもの


アメリカ社会で医療者として働く中で、

「ノーマル」(つまり白人男性優越主義)の輪から外れれば外れるほど、健康や生命にまで危険が及ぶほどの差別を目の当たりにしてきました。

輪の外にいればいるほど、心身ともに病気になる人が多いです。

これは社会システムが変わらない限り、医療では解決できません。

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下の図は、権力者(Power)と疎外されている人(Marginalized)の関係をよく表しています。
外に行けば行くほど、外のカテゴリーが多ければ多いほど、社会での差別が大きくなります。
これはIntersectionalityも関連しているからです。

権力の構図の無料ダウンロードはリンク先からどうぞ


⚪︎ 解決策はあるの?


解決策は、社会の周縁で疎外されている人たちが心身ともに健康になるシステムを作っていくことです。

社会的・経済的には「恵まれている」部分がある人は、自分のプリビレッジを使って白人男性優越主義の社会構造で苦しんでいる人たちの味方(英語ではAlly)となって、学び・教え・行動し、社会に還元していくことが大切です。


⚪︎ 親としてよく思うことは・・・


• 子どもに、差別したり、差別を無視する人間になってほしくない
(もちろん、自分たちも差別されたくない)

• 子どもに、差別問題を解決していこうとする人間になってほしい

• 子どもが成長した時に、尊敬してもらえる親でありたい
(差別問題の解決に何らかの形で取り組んでいることが重要。若い世代の人たちの多くは親の理解を得られず苦労しています。)


⚪︎ 未来のために、子どもたちのために


ひとりの力では何も変わりません。

共感していただける方は、ぜひ一緒に考えて行動していきましょう。

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日々の生活でできることもたくさんあります。

ブログでは学びや行動を始めるヒントになることも少し書きました。
よろしければご覧ください。

*本投稿はこちらのブログをまとめたものです*


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