「妊娠出産産後お役立ち情報」読者から寄せられたご質問・提案に回答します!
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⚫︎ 冊子Q&A(+α)
2021年5月にウィコラが発行した「アメリカでの妊娠出産産後お役立ち情報」冊子(PDF版)は「役立つ情報がたくさん!」とご好評を得ていますが、これまで頂いた読者の皆さまからのご質問・ご提案に、まとめて回答します!
⚫︎(ご提案1)つわり中・産後は心身共に疲れていて考えること自体がつらかったので、パートナーには「何か食べたいものある?」ではなく「〇〇とか××とかどう?」と具体的に聞いてほしかった。
「つわりにいいレシピ」は検索すれば出てくるそうです! 確かに人によって、してほしい質問の仕方は違いますよね。ご提案ありがとうございます!
⚫︎(ご提案2)初健診・定期健診の英会話例がもう少し充実していると嬉しかったです。
冊子には、お産で病院に向かう時に看護師とする英会話例を掲載していました。初健診・定期健診に役立つ英語表現は、以下のウィコラのnoteの投稿に追記させていただきました!
⚫︎(ご提案3)病院に連絡する陣痛の間隔は日本では10分と言われていましたが、この冊子では「4分」という短さに驚きました。日本と大きく違うこと、なぜ違うのかなどの説明もあれば、よりわかりやすいと思いました。
アメリカでは、初産の場合、基本的に4~5分間隔というところが多いですが、プロバイダーによって考え方が異なりますので、ぜひご相談されてくださいね。
4~5分間隔というのは、だいたいの目安で子宮口が6センチくらい開いている頃(つまりお産の活動期に入ったころ)です。少なくともサンフランシスコ・ベイエリアでは、お産の活動期になってから入院というのが一般的です。
二人目以降の出産であれば、病院までの時間や前回の出産の時間などもあるので、分数にこだわらず陣痛が定期的になってきたら、出かける準備をされた方がよいかと思いますが、予定日が近づいてきたら、プロバイダーとご相談されてください。
⚫︎(ご提案4)授乳期間中のアルコール摂取についてもう少し充実してるとよりよかったです。できれば根拠もしっかりしてるとさらに嬉しいです。
こちらは一般社団法人・母子栄養協会によるわかりやすい表に、アメリカでよく使われる単位を追記させていただきました。
⚫︎(ご質問1)産後6週間が過ぎた後、診療を受けたい時は、引き続き産婦人科にかかればいいですか? それとも基本的に家庭医ですか? ナース・プラクティショナーって日本にない職業だと思うのですが、どんなことができるのでしょうか?
6週間以降でも産婦人科関連の症状であれば、もちろん、引き続き同じ産婦人科で診てもらえばよいと思います。産婦人科以外のことは、まず家庭医(Family Medicine)や内科医(Internal Medicine)で診療を受けるのが一般的です。
米国のナースプラクティショナー(NP)は、医師と同じように診療のできる看護師です。Family, Pediatric, Geriatric, Women's healthなど、それぞれの専門での診療となります。Family NPは、家庭医に似ていて、誰でも診れるライセンスです。
⚫︎(ご質問2)妊娠中にパートナーと話し合っておくとよいことはなんですか?
以下はウィコラ・サポーターから寄せられた例です。
分娩施設、分娩方法をどうするか?
分娩方法(お産の和通法)については、こちらのウィコラのビデオ(日本語)もご参照ください。
2022年にウィコラで行ったアンケート調査(n=64人)によると、以下のような理由で分娩施設を選ばれています。ご参考にされてください。ウィコラのnoteの経験者による出産コラムも併せてご参照ください。病院外でのコミュニティ出産に興味のある方はウィコラのnoteのこちらの記事をご参考にされてください。
出生前診断を受けるかどうか?
こちらのウィコラのnote記事に出生前診断(カリフォルニア州)について書いています。
妊娠産後の情報をどこから得るか? 産後は何を準備するか? 授乳方法はどうするか?
ぜひウィコラの妊娠産後ピアサポート会や授乳睡眠サポート会にもご参加下さい♪
「アメリカでの妊娠出産産後お役立ち情報」冊子(PDF版)もご参照ください。
家族や職場にはいつ誰が伝えるか?
育休は誰がどのくらいとるか?
産後のサポートは何を受けるか?
ドゥーラ・サービスについては、こちらのウィコラのホームページをご参照ください。
産後の家事分担どうするか?
保育園はいつからどこに通わせたいか?
⚫︎(ご質問3)赤ちゃんの割礼について教えてください。
割礼のメリット:膀胱炎のリスク低下、性感染症のリスク低下、陰茎がんのリスク低下、清潔に保つのが容易になる
割礼のデメリット:なんらかの理由で戻したくなった時(不可能ではないが)大変
割礼のタイミング:生後一週間以内にすると麻酔が要らない。その時期を過ぎると年齢により局所または全身麻酔が必要となる。
アメリカでは年代により半数~が割礼済み。ヨーロッパやアジアには割礼の習慣がない地域が多い。こちらに世界の割礼普及率を示した地図があります。
方法:リング状のカッターを使用。麻酔は必要なく、甘いシロップなどを代わりに使うことがある。泣く赤ちゃんもいるが、施術中すやすや寝ている赤ちゃんもいる。
術後のケア:基本的に何も必要なし。出血や腫れが悪化するなどの時は受診。
⚫︎(ご質問4)フォーミュラはどうやって選べばよいですか?
アメリカの店頭で売られているものが安全です。輸入物などオンラインで購入するものは認可を受けていない、保存の仕方が徹底されていない可能性も、自己責任となります。
大きく分けてミルクベースのもの、ソイ(大豆)ベース、アミノ酸ベースがありますが、内容もさまざまな種類があります。アレルギーがない限り、ミルクベースもしくはソイベースのもので始めて大丈夫です。
こちらの記事(英語)もご参照下さい。
⚫︎(ご質問5)赤ちゃんのげっぷのさせ方を教えてください。
抱き方には三種類(縦抱き、座らせる、横向き/うつ伏せ)があります。
こちらは参考ビデオ(英語)です。
以下は気をつけるポイントです。
哺乳瓶で与えるときは毎回必要
よく吐くときは頻回に(30~60cc 飲ませてげっぷさせ、また飲ませるなど)
直に授乳の時は必ず出るものではない
飲ませた後吐くかや機嫌なども観察する。
食道の機能や位置が大人とは違うため、赤ちゃんの80パーセントは吐き戻しがある。月齢が上がるとともにほとんどの赤ちゃんは吐き戻しをしなくなる。げっぷも上手になる
授乳した後機嫌が悪い、首をひねって反り返る、吐いて体重が増えない、などの時は受診が必要
⚫︎(ご質問6)赤ちゃんのCPRはどこで教えてくれますか?
「infant CPR class」などで検索すると、お近くのクラスの情報を得られます。
ウィコラでも不定期で赤ちゃんのCPR講座を予定しています。こちらのホームページでご確認ください。
以下のビデオ(英語)もご参照ください。
①心肺呼吸停止した場合の対処の仕方
②誤嚥したときの対処の仕方
⚫︎(ご質問7)カーシートで気を付けることはありますか?
新生児用のカーシートが必要(カーシート付属のインサートを含む)
譲り受けたものは事故にあっていないか、使用期限内か、確認
使い方や取り付け方をチェックするクラスもある(「CPS (child passenger safety) car seat check」などで検索)
出生体重が少ない場合は配慮が必要(退院前に呼吸が無理なくできるか検査する場合も)
こちらのビデオ(英語)もご参照ください
⚫︎(ご質問8)離乳食についても教えてもらえませんか?
今回の冊子は妊娠・出産・産後3カ月くらいまでの内容でした。離乳食については、ぜひ、こちらのウィコラのビデオ(日本語)をご参照ください。
⚫︎(ご質問9)二人目の妊娠・出産の場合、気を付けることはありますか?
上の子との年齢差にかかわらず、以下のような、上の子への気遣いが大切です。
上の子に手をかける心構えを
上の子の思いを尊重
小さい子であれば、「赤ちゃんの世話をしても良いかな? それとも一緒にやる?」など、選ばせてあげることも大切
不安な気持ちを受け止めて
上の子が頑張っている気持ちと不安な気持ち両方を受け止めて
上の子に「すごく大切なんだよ、大好きだよ」とスキンシップに加えて言葉でもたくさん愛情を伝える
意識した声かけで自信を持たせて
親の感謝の気持ちを言葉にして伝えて。例えば、待ってくれたら「ありがとう、助かったよ」と声かけすると、待つことができたという自信に繋がります。
喧嘩をした時も双方の話を聞くようにしましょう。
執筆者:ウィコラ・サポーター
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*afab は assigned female at birth の略。出生時に割り当てられた性別が女性の人という意味。
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