無気力ポンコツ大学生が、卒業直前の2か月でFP3級に9割合格した話 

FP技能士

顧客である個人や中小企業に対して、「お金全般」の相談に乗り、顧客にとって、最大の利益になるように解決へ導く国家資格です。民間資格にCFP、AFPがあり、それぞれ1級、2級と同等程度のライセンスとされています。

お金全般と言いましたが、具体的には、
貯蓄
老後資金
教育や住宅のローン
社会保険や税金の仕組み
金融商品(株取引、投資信託、国債など)
保険
不動産
相続、事業承継など本当に幅広い分野について知識を身に着けられます。

本記事はそんな資格について紹介します。


2級+AFPで資格上は一人前

金融機関や不動産会社、保険代理店、不動産会社、ハウスメーカーなどでは若手社員の目標として3→2級取得が求められています。

2級とAFPで、資格上では1人前という認識があります。もちろん資格が無くても1級以上の実力を持つ人もいますし、あくまで目安です。

FPに限らず、資格業は資格と経験と人間性のバランスが大事です。

最上級の1級や国際ライセンスのCFPはFPを活かす業界では、取得の凄さが広く知れ渡っています。採用試験の応募条件や昇進の条件の1つになっていることもあります。

また税理士や社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士、そして弁護士といったプロの専門家が第二、第三の武器として保有している方もいらっしゃいます。

では、この記事では、最初の関門である3級についてお話していこうと思います。

【FP3級とは?合格するメリット4選】

3級は初級レベルとされており、一般人でも身に着けておきたい知識です。

3級に受かるメリットとしては

①2級の受験資格が得られる。

②お金に関する心配が減り、人生がスムーズに進む。

③お金に関する本の内容がスラスラと読めるようになる。

④モチベーションや自信に繋がること

①2級の受験資格が得られる。

2級の受験資格を得る方法は他にもあるのですが、基本的には3級試験に合格する事で受験資格を満たせます。

ちなみに3級も2級も日本FP協会が主催する試験で受験しました。
もう1つの主催者である金融財政事情研究会(通称きんざい)よりも合格率が高いこと、AFP登録は日本FP協会でしか出来ないからです。

②お金に関する心配が減り、人生がスムーズに進む

3級合格から約1年後、俺は失業しました。
国民年金保険料の免除申請を行ったり、ハローワークで雇用保険の失業手当を受ける手続きをしたりと、お金に困っていた時期に自分を支えてくれる武器になってくれました。

基本知識が頭にあるだけで全然違うんです。職員さんのお話やホームページに書いてある内容が理解できました。お金に対する不安が軽減できたので失業しても、コロナが世の中に広まっても、割とメンタルは平気でした。

③お金に関する本の内容がスラスラと読めるようになる

今は「iDeCo」「FIRE」「ふるさと納税」「フラット35」など様々なお金に関する言葉や制度が出てきていますし、その制度も法改正、制度改定しています。
そして、お金について学び、積極的に得ていくことを是とする世の中になってきています。

大人が身に着けるお金の教養として色んな本が発売されていますが、それらをスムーズに理解して読んでいくことができるようになります。

目安としては、リベラルアーツ大学 両学長氏の「本当の自由を手に入れる お金の大学」の内容は学長の分かりやすさも大きいですが、簡単に読み進めていくことが出来るでしょう。

④モチベーションや自信に繋がる。

3級の合格率は学科試験・実技試験ともに8割以上です。

学科は2択、実技は3択。国家資格の中ではとても簡単な部類に入ります。3級単体が仕事に活かせる機会は少ないかもしれません。

ハッキリ言ってしまえば合格するのが当たり前の試験です。

ですが、合格の実感はとても嬉しかったですし、自信になりました。FPの合格証書って結構しっかりしたデザインなんですが、これが国家資格を得た証なんだな!って実感があります。

ここからは試験についてお話していきます!

試験範囲は以下の6科目です。この6科目は1~3級、CFP全てに共通しています。
学科試験・実技試験があり、両方合格を以て完全合格となります。

  • 1.ライフプランニングと資金計画

  • 2.リスク管理

  • 3.金融資産運用

  • 4.タックスプランニング

  • 5.不動産

  • 6.相続・事業承継

攻略のコツは、得意科目を作ること

難易度はその人の職業や既に持っている知識によって様々ですが、銀行にお勤めではない人にとっては、金融資産運用は鬼門となりやすいようです。

逆に保険代理店の営業職や宅建士として活躍されている方には、リスク管理や不動産はほぼ満点近い点数が取れるでしょう。

日々仕事で実務として身に着けている知識・経験を得意科目や得点源にできると、合格はグッと近づきます。

3級の学科試験では、1科目10問、計60問が出題されます。このうち36問に正解できれば、合格です。3級の場合は「はい」か「いいえ」の2択問題です。

実技試験は電卓を用いた計算問題や資料を読み解く問題が20問出ます。こちらも6割の12問正解できれば合格です。
3択問題であり、「うわぁ、難しそうだな」と思いながら勉強しましたが、過去問と数字や登場人物の事情(前妻との子供がいる、など)が多少違うだけなので。過去問で計算のやり方が分かればそう難しくはありません。

学生には少し難しい

今でこそ2級とAFPを保有し、最上級の1級とCFP合格を虎視眈々と狙う俺ですが、若き日の俺は3級のテキストを読むのも大苦戦していました(笑)

というのも、学生では、住宅ローンも火災保険も地震保険も払う機会がないので、知識はほぼゼロです。

生命保険に入る人も少ないです。健康保険も親御さんの扶養で国民年金も学生納付特退制度によって猶予されている方が大半でしょうし、払っているのも精々所得税や自動車税くらいで、税金の知識も少ないです。

俺は、「扶養が外れないようにアルバイトの収入は年間103万円以下に抑える」の知識しかありませんでした。

つまり、FP試験で学習する内容は、これまでの人生で普段触れることのなかった分野をいきなり一気に幅広く学ぶわけです。また、先ほど前述した「日々仕事で身に着けている知識・経験」がないので得意科目も得点源もないのです。

そういう意味では学生の方が合格を目指すと、最初はテキストを読み進めるのも苦労します。

オススメの市販テキスト

・「史上最強のFP3級」(ナツメ社)のテキスト問題集


・「〇〇年〇月試験をあてるTAC直前予想模試」

この3冊を独学で2か月ほど、1日1~2時間勉強するだけで学科試験、実技試験ともに9割以上の正答率で合格できました。

なるべく易しい表現でフルカラーで解説されており、情報量も濃い内容となっております。テキストは分からなくても最後まで通読することが大事です。
目安として3周しましょう。

ちなみに、3級の勉強を1~2級用のテキストで勉強する必要はありません。ですが、法改正や制度変更などによって微妙に内容が変わることが予想されますので、最新版を買うようにしてください。

まとめ ポンコツ大学生を行政書士試験に勝たせてくれた資格

ある意味では、FP3級が、私の原点ですね。
プロになりたい自分にとっての初勝利。

この時の経験と自信が、2級やAFP、他にもたくさんの資格や検定、そして長い間悲願だった行政書士試験合格に繋げてくれました。

今では行政書士試験に合格した経験と自信が更に難しい資格試験やライター業に挑戦する、今の私を支えてくれています。

ポンコツ大学生を男にしてくれた資格、それがFP3級です。


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