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混ぜるなキケン?! ヒアリングの「要求と要望」の整理/田口真行のWebディレクション解説

習得が難しいと言われる「ディレクション」を、とことん嚙み砕いて解説します。これからディレクターを目指すビギナーの方、また、ディレクター不在の現場で「ディレクションを担っている(ディレクター的な立ち回りをしている)」デザイナーやエンジニアの方に向けてお届けします。

今回のテーマは、クライアントへのヒアリング時の要注意ポイント「要求と要望の整理」ワンポイント解説を動画&テキストでお楽しみください!

ヒアリングの場でクライアントが示すリクエストは、「〇〇は実現して欲しい」「〇〇は守って欲しい」「できれば〇〇も叶えたい」「もし可能なら〇〇も含めて欲しい」など、入り混じりがちです。

しかし「要求と要望」は、似て非なるもの。
ここをキチンと整理しないと、ヒアリング後に行う提案の的を外しかねません。その重要性について、例えを交えて解説しましょう。

休日のショッピングモール。
ふたりの女性が買い物を楽しんでいます。
時計をみるとお昼どき、お腹が空いてきました。
「そろそろランチにしない?」という友達に「何が食べたい?」と尋ねる女性、「そうだな…」と言いながらあがってきたリクエストがこちら。

あまりのリクエスト量に困惑した女性は、友達に「優先度は?」と尋ねました。「う~ん」と悩む友達、自らのリクエストを整理できない様子です。

さて、こういった場面で必要なのが「要求と要望」の整理です。
要求とは「制約」、要望とは「期待」

先ほどの「何が食べたい?」であがったリクエストすべてを満たすことが難しい場合、『要求(制約』を軸に『要望(期待)』を考慮して選択肢を絞る流れになります。

このように整理すると「要望の優先度は低い?」と思うかもしれませんが、そこを無視してしまうと(一切考慮しないと)「期待に応えてくれない=不満」が生じることもあります。

これはクリエイティブワークでも同様、クライアントのリクエストを『要求(制約)』と『要求(期待)』それぞれ整理することで、ヒアリング後の提案の軸を定めることができます。

例えば、クライアントから提示された予算が「要求なのか?要望なのか?」で提案の軸は変わりますし、納期などの条件も要求なのか?要望なのか?」なのかでアプローチは変わります。

要求と要望は、ごちゃ混ぜ注意!
クライアントの意向をふまえ、ヒアリング時にキチンと整理することが重要です。…続く

続きは「セミナー本編のアーカイブ」でご視聴いただけます!

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