#2 習慣化しやすい世代
何ごともやってみなければわからない。
ということは、スタジオを始める前から分かっていたことですが、やはり実際にやってみると、予想だにしないことが多いものです。
たとえば、リピートしやすいお客さんのタイプ。
事業計画を作っているときのマーケティングでは年代や性別などはあまり意識していませんでした。
マーケティングの世界では、年齢や性別でペルソナを考えたりすると思うのですが、私は、
「楽しくトレーニングしたい人」に来てほしい
と考えていたので、むしろ年齢や性別で区切ることに違和感がありました。
で、実際2年ほど運営してみて感じるのは、半分当たっていて、半分ハズレいてる、という感じです。
運動好きなひとは、若かろうが高齢になろうが、おそらく一生のうちで、「好き」「やってみたい」という気持ちの変化はあまりないように思います。
「運動嫌い」だった人が何かをきっかけに「好き」になることはあっても、もともと体を動かすのが好きだったひとは、「嫌い」になることはあまりないんじゃないかなー。
実際、スタジオに足を運んでくれたお客さんの傾向(年齢や性別)に、著しい偏りはありません。
しかし、「リピート」という観点で見るとちょっと偏りがあります。
コンスタントに通われているお客さんは、中高年以上のほうが20代、30代に比べるとはるかに多い。
この点は、私は逆だと思っていました。
若い世代のほうが、おもしろさにハマったらリピートしやすいのではないかと。なんとなくですが。
でも、よくよく考えてみると、20代、30代はライフスタイルが変わりやすい時期だし、予定が変わることも多い。そして、いろいろなことへの関心が強いので、興味も移ろいやすい。
自分を振り返ってみても、週末の予定が毎週同じだったことはなく、そもそも予定の管理が下手くそだったので、仕事とプライベートのバランスを取れていませんでした。
今にして思えば、あのとき土日に出勤しなくてもよかったな、とか。
たしかに、いろいろなことに手を出してみては中途半端に終わったな、とか。
社会人になってある程度経てば、仕事をうまくやる要領も得るし、収入面も若いときほどの心配はなくなる。体調管理も年齢が上がるほど、予防するようになるので大崩れしない。プライベートもいい意味で落ち着いてくれば、好きなことに好きなだけお金も時間も費やせる。昔の失敗も活かせる余裕も出てくる。
そう考えると、リピートしやすいのは中高年なんですよね。
あ、もちろん、スタジオの運営者が「若い世代の感覚がないから」という可能性も否めないとは思う・・けど。
もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。