練習:他のメンバーへのフィードバックも吸収しよう(2024/1/15第52号)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは練習のやり方です。

同じチーム・部活のメンバーがコーチから指導されているとき、なんとなく自分とは関係ないとスルーしてしまいがちですが、他人が指導されている内容も貪欲に吸収できたほうが、上達スピードは上がる可能性があります。

といっても、実際には、他の子が指導されているのをジーっと見てると「こっち見てないでちゃんと練習しなさい」と、かえってコーチから注意を受けてしまったり、そもそも指導を受けている側からしたら「注意されていることを他人に見られる」こと自体が不快なので、実際にはなかなか難しいことですが。
なので現実的には、たとえば、メンバー全員を集めてコーチから一人ひとりフィードバックされる機会があるときには、ぜひ他の子に対するコーチの指摘も頭の片隅に置いておくとよいです。

いくつか理由がありますが、一番は「考えて練習するための土台づくり」に役立つからです。

どのスポーツでもスキルを獲得するにあたって、一定の「型」とか「正しいやり方」というのはありますが、それをきっちり実践するのもむずかしいし、必ずしも「正しいやり方」がその人に合うとも限らない。
たとえば、トップレベルのマラソンランナーのなかにも独特のフォームで走る選手もいますし、フィギュアスケートのジャンプも細かく見ると跳び方にはそれぞれ個人差があります。

身長や体重、手脚の長さ、筋肉量、利き手、利き足、利き目、刺激への反応速度などなど、上げたらキリがないくらい個体差の要素があるので、正しい走り方、正しい跳び方がすべての人に当てはまるとは限らないわけです。誤解を恐れずにいえば、上手くなるためのポイントをコーチが毎回指摘できているとも限りません。

結局のところ、上手くなるためには自分で考えて練習して、どうだったかを自分で振り返る。上達しなければ何が足りないのかを改めて考えて実践する、この繰り返しが重要になります。
そのためには、情報量は少ないよりは多い方がいい。
たとえ、自分ができていることであったとしても聞き流さずに頭に入れておけば「自分はそこを意識して動けるからこのスキルは絶対大丈夫なんだな」と確信を持てるし、スランプに陥ったときに戻れる場所(ポイント)を増やせるメリットがあります。

上位を目指す人はぜひ、貪欲に他の人へのフィードバックも吸収して自分のものにしていただけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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