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趣味って、意外とコントロールが難しい、と思っています。

最初はなんとなく始めたことでも、ハマっていくと目標や目的がわりとはっきりしてきて、どんどん楽しくなる。けど、気づいたらお金も時間も結構取られる。人によっては、熱中していたものから結果的に離れてしまう、という経験をした人もいるんじゃないかな。


私がポールダンスを始めたときはなんとなく楽しいから継続しました。
だんだんいろいろできるようになってくると、消費ではなく投資として何か形にしたいと思って、イベントやら大会に出られるようになりたいと練習に励む。

そうすると、充実度も楽しさもかなりいい感じになるのですが、一方で、かなりお金も時間も費やしてしまいました。
「何かの形にしたい」と思ってたから費やすことは別に良かったのですが、なんというか、自分の追求心を抑えられないことに若干戸惑うというか。

大会に出ることを目指していたときは、スタジオをレンタルして練習することが多かったのですが、そのレンタル代が「家賃並の金額!」くらいになったときはさすがに、
「あぁ、これはこのまま続けるのは難しい」と一旦冷静になりました。

好きという気持ちは、ときに自分を追い詰める。


でも、楽しいし気分転換になることを諦めるのは難しい。
太らない体を維持できる、という理由もダンスを続けていた理由の一つでした。
けど、もう、大会に出るような目標を持つのは難しい。でも、やっぱり目標がないとなんとなく楽しめない気がする。

そんな堂々巡りの気持ちがありました。


私の場合は、その後、働き方に変化を求めて趣味だったことを仕事として取り組むことにしましたが、
以前、「『趣味を仕事にした人』の仕事と趣味の境目」で書いたように、好きなことを仕事にしても、仕事は仕事なのでやっぱり趣味のときと気持ちが違うんですよね。

で、最近気づきました。

「趣味って自分がご機嫌でいられるもの、気分良くさせてくれるものなんだ」

と。

すごく好きなことをしているときって、心穏やかにいられます。
自分の機嫌を自分で取っている状態で感情コントロールとしてはとても良い状態なんじゃないかな。


ついつい、お金と時間を投じると、目標とか目的とか持ちたがるものですが、そういうのが無くても継続できるんだな、と気づきました。


スタジオに通っているお客さんも、何かしらの目的や目標があって来ている人と、とりあえずなんとなく始めて継続しているという人がおそらく混在しています。

運営者としては、トレーニングやパフォーマンスの面白さ、楽しさをたくさん知って欲しいし、ハマっていただけたら嬉しい。けれど、お客さんはどんなことを考えていて、明確な目標か何かがあるのかは、実際のところ分からないんですよね。

体を動かすことが気持ちいいから、もっとパフォーマンスを上手になりたいから、痩せたいから、など、自分でわかっている人もいるだろうし、そこまで明確な何かを持っていない人もきっといる。

「いまこのひとはどんなことを求めているのか」ということを想像しながら、今日もインストラクションをしています。




もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。