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【Interview】グラビティ――シングル「キュートアディクション」で示した、ヴィジュアル系バンドとしてのプライド

13枚目のシングル「キュートアディクション」が7月4日にリリースされた。今回のシングルで打ち出した新境地から感じられる“自分たちがやりたいこと”と“ヴィジュアル系バンドとしての想い”という2つの観点で語り合った。現代にそぐうエンターテイメント性を持ちながら、バンドという根本的な魅力も惜しみなく発揮している彼らの想いを届けたい。
現在は、「6 ANNIVERSARY TOUR NecRomance -REVIVE-」の真っただ中。ツアーファイナルは9月25日にZepp Hanedaで迎える。「Want to Taste of GRAVITY」というタイトル通り、五感でグラビティを感じられる日になるだろう。

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【「ヴィジュアル系を本気でやってるところを見せたいよね」】

 ――今日はシングル「キュートアディクション」を基にお話を伺っていこうと思うんですけれど、まずはこのシングルはどんな事を構想において制作されたんでしょう?

 自分たちのファンに対して、バンドとしてヴィジュアル系っていう事をもっと示していきたいっていう意思というか。あとは、それを示す事がバンドの印象に対するコンプレックスの部分を克服するために必要だったっていう感じかな。

――グラビティがヴィジュアル系というシーンを重んじていて、バンドというところで楽曲や演奏面も大事にしているという事を示すために、皆さんが思うヴィジュアル系を提示する事が必要だった、と。

 うん、そんな感じ。でも、今回はすごく考えてっていうよりも自然と出来上がったかも。そもそも「思惑」から始まってて、myuがエイプリルフールで「こんな事やりたい」って提案してくれて、ガッツリMVを作ったんですよ。「ヴィジュアル系を本気でやってるところを見せたいよね」みたいな事は、なんとなく去年のうちから話にはあったんです。それをmyuがちゃんと形にしてきてくれたのが「思惑」で、それを自分的にはエイプリルフールの企画だけで終わらせたくなくて、次のシングルに入れようっていう事から今回のシングルが出来たの。

――なるほど! 確かに、「思惑」はエイプリルフールだけのコンテンツにしておくのはもったいないかも。

 そう。それに、これをバンドでしっかり出来るっていうのをちゃんと背負っていきたいじゃないけど、ちゃんと表したかったんだよね。

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