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【Interview】ビバラッシュ――大切な人たちへ贈る「ありがとう」

ビバラッシュにとって10枚目となるシングルには、「THANX」(サンクス)というタイトルが付けられていた。今、誰に対して感謝を伝えようと思ったのか……? その想いに迫った。すでに発表があった通り、G.ベルが2023年3月をもって現役を引退する。さらに、彼は現在、病気療養中のために様子を伺いながらステージに顔を出している状況だ。表舞台での5人揃っての“アゲみ集団”の活動が残り限られてくる中、これまで築き上げてきた絆を感じつつ、バンドの進化も見逃さないでいただきたい。WINTER ONE MAN TOUR[CLIMAX]の真っただ中であり、2023年1月11日に恵比寿LIQUIDROOMを舞台に迎えるツアーファイナルへ向けて常に全力で走り続けている輝かしい姿にも注目だ。

【広くみんなに〈ありがとう〉が伝わるものにしたかったんです】

――発売中のニュー・シングルは、「THANX」(サンクス)というかなりストレートなタイトルが付けられていますよね?

るいまる 10枚目のシングルっていう、節目だったんですよね。だから、ちゃんと意味を持たせたものにしたいと思ったんです。

パーミー 実は、もともとるいまるが出してきたコンセプトは全然違ったんですよ。今まで……例えば5枚目のシングル(「VIVAROCK」)の時だったら、〈メンバーが5人だからメンバーのために歌う曲を作りたい〉みたいに節目ごとに“こういう事をやりたい”ってよく言うタイプやったんです。だから今回も、初めに出てきたコンセプトに〈オッケー!〉って言ったんだけど、〈いや待て、10枚目だよ!?〉って。ベルの引退もあるし、改めて考え直して出てきたテーマが“感謝”だったんですよね。そこから曲が出来ていった感じだったかな。

るいまる 冬也が教えてくれたんです。〈10枚目のシングルを出せるバンドって、そんなにたくさんいるわけじゃないんだよ〉って。

冬也 そう。〈そんなバンド、なかなかいないぜ!〉っていう話をメンバーとしました。

――バンドが活動を続けられているからこそ、たくさん作品を出せるわけですもんね。

るいまる そうなんです! 長く活動が続けられている証の1つだと思うし、それが出来たのはやっぱりファンのみんながいるからだし、ライブに来てくれたりCDを買ってくれたりする人がいるからなんですよ。だから、意味を持たせるなら一番シンプルに〈ありがとう〉っていう気持ちやなと思ったんです。感謝を表す言葉にもいろいろあって、例えば“THANK YOU”でも良かったんですけど、日本語に訳すと“ありがとうございます”って、丁寧だしめっちゃ気持ちは籠ってるんだけど少し距離がある気がして。もっとフランクに言った方が伝わりやすい時って、あるじゃないですか。

――そうですね。しかも、その方がビバラッシュらしい。

るいまる ライブのMCでもファンに向けて話す時って敬語じゃないし、もっとフランクにコミュニケーション取るよな~って。自分らしさとかビバラッシュらしさを考えた時に、同じ感謝でもフランクに「THANX」の方が良いと思ったんです。ちなみに、「THANK YOU Dreamer」っていうタイトルにしようとも思ったんですけど、Dreamer(※ビバラッシュのファン)に限った事じゃなくて、このシングルで僕たちを見つけてくれる人たちもいると思うから、広くみんなに〈ありがとう〉が伝わるものにしたかったんです。

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