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書評 『アウトプット大全』

みなさんこんにちは!


唐突ですが、「インプット」と「アウトプット」の効果的な割合ってどのぐらいか知っていますか?  6:4? 5:5? 7:3?

これ実は   [3:7]  なんです。知っていましたか?(インプット3アウトプット7)

勉強するときって教科書や参考書を読んだりして、完全に記憶してから問題に取り組む人も多いと思います。しかし、一番最初に問題を解くときって結局どこかで詰まってしまって、答えがわからないなんてことよくありますよね。

当たり前です。"たった一回"問題を解くだけで完璧にしようとしている方が間違いですから。

結局のところ、どれだけ成長できるかは『アウトプットの量』で決まるのです。

質を求める人もいますが、最初は質よりも量の方が大事です。基礎がある程度固まってきたり、自分のやり方が定まってくれば、質を求めてもいいのかなと私は思います。

例えば、「月5冊も読書をするが、1冊もアウトプットしない人」と「月1冊しか読まないけどしっかりとアウトプットをする人」では、後者の方が成長するのは明らかですよね?「読書をする」という行為は成長した気になってしまいます。特に習慣化していない人は普段しないことをすることで、自分がレベルアップしたように思えます。しかし、それは勿体ないです。せっかく時間を使って読んだ本なのですから、モノにしたいですよね!

ただ、ここで注意点があります。。

アウトプットするまではいいのですが、そこで発生する自分の疑問点や気になることなどを、フィードバック(復習)する必要があります。勉強で表すと、解いた問題でわからない箇所を先生に教えてもらう、ということですね。

インプットしたことをしっかりアウトプットし、その結果をフィードバックすることで、インプットした内容がより深く定着していくのです。

インプット→アウトプット→フィードバック→インプット→アウトプット→フィードバック・・・

この繰り返しが効果的なアウトプットの流れになります。


この本は、Chapterが1〜5まであります。

<Chapter1> アウトプットの基本法則についての説明です。アウトプットの重要性とその理由、6つのメリットなどをわかりやすく説明しています。

<Chapter2> アウトプットの一つである「話す」ということに焦点を当て説明しています。話し方や伝え方、さらには相談や議論の方法なども説明しています。

<Chapter3> 「書く」ということについて焦点を当て、ただ単に書くだけではなく、プレゼン資料の作成に関する考え方やイラストの活用についても説明しています。

<Chapter4> 「行動」について説明しています。「話す」や「書く」ということは全て「行動」に繋がります。どうやって「行動」を継続させていくのか。また、感情のコントロールや集中の仕方について説明しています。

<Chapter5> 最後は、アウトプット力を高める7つのトレーニング法について説明しています。日記を書くや読書感想文を書くなどです。私がこのnoteに本について書いているのも、一種のアウトプットですね。

ざっくりと説明しましたが、上記のような構成になっています。


読んでいく中で、これアウトプットに関係あるの?という内容も出て来ますが、実際に使える方法や考え方の説明もされているので、勉強になります。また著者は精神科医であり、実際の実験データ等から医学的・科学的根拠に基づいて説明されており、納得することも多かったです。分泌ホルモンなどの名前で聞いたことがある単語もよく出てきたので、おまけの知識が少しは付いたかと思います。この内容をフィードバックする機会は少なそうですが(笑)

また、見開き2ページで内容が区切られているので読みやすいです。わかりやすいイラストや図が載っているので、頭に入りやすかったのも良かったですね。時間がない人は青文字箇所と図を見るだけでもざっくりと内容はわかると思います。

しかし、実際に著者が行っている行動については、人によっては効率が悪いだとか時間がないだとか、反対意見もあるかと思いますので、こういうやり方もあるんだな、ぐらいで捉えるといいかなと思います。

興味がある方は、ぜひ一度確認してみてください!

ちなみに同じ著者での本で『インプット大全』というのがあるので、こちらも一度確認したいと思うのですが、まだ購入してから読んでいない本がたくさんあり、それを片付けてからになるので、先は長そうです(笑)


それでは♪( ´θ`)ノ


学びを結果に変える『アウトプット大全』/精神科医 樺沢紫苑




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